登山やハイキングで、休憩はなくてはならない時間です。
自分がまだ登れるときでも、一緒にいるメンバーの体力や体調を考慮して休む場合もあるでしょう。
でも、休憩は多すぎると逆に疲れてしまうので、「どのくらいのペースで休憩するか」に意外と悩むのではないでしょうか?
特に子どもは、体力や筋力が大人よりも劣るため、全然進んでいないのに「疲れた〜」と言われることが多くあります。
そこで今回は、子どもの登山で休憩するタイミングや回数についてご紹介します。
休憩を上手にコントロールして、楽しい山歩きにしていきましょう!
登山の休憩回数は人それぞれ
登山の休憩に、決まった回数はありません。
体力や筋力は人によって違いますし、一度経験している山と未経験の山とでは、休憩するタイミングも変わってくるでしょう。
また、天候や季節によっても休憩回数は変わってきます。
日差しの強い夏は、水分補給が多くなるため休憩も増えますが、春秋は割とサクサク歩けるなどです。
動いていて「暑い」「寒い」と感じれば、こまめなレイヤリングも必要です。
そのため登山では、休憩とまでいかなくても、たびたび足を止める機会があります。
登山の休憩に決まった回数はありませんが、事前に地図を見て、ある程度は休憩場所とタイミングのイメージをしておくといいですね。
最初の30分はそのまま歩きたい
休憩のタイミングは基本的に自由ですが、最初の30分はそのまま歩きたいところです。
小学生低学年など子どもが小さい場合は、15分でもいいでしょう。
なぜなら登山では、一定のペースを守って歩くことが大切だからです。
スタート直後から何度も足を止めてしまうとペースが乱れ、体がなかなか慣れません。
「〇〇分歩いたら休憩」「あの地点で休もう」など、ある程度は地図で休憩場所を考えておきます。
ただ、子どもから「もう疲れた〜」と言われることもありますよね?
私も小学生高学年グループと登山したとき、そう言われた経験があります。
そのときはスタート直後だったので、体を慣れさせるために30分は頑張って歩いてもらいました。
子どもから「疲れたぁ」「まだ〜??」と言われながら歩くのは心苦しいですが、足を止めすぎると、かえって疲れてしまいます。
登山スタート直後は体を慣れさせるためにも、15〜30分はそのまま歩くようにしましょう。
強制的に休ませることも必要かも
「強制的に」というと聞こえは悪いですが、子どもはヘトヘトになるまで動いてしまう場合があります。
登山での休憩は、疲れ切る前に取ることが大切です。
子どもに登山のペース管理をさせることは難しいので、休憩は保護者がコントロールしなくてはなりません。
30分歩いたら10分休憩、50分歩いたら15分休憩などです。
子どもが途中でバテないように、強制的に休ませる時間を取りましょう。
登山での休憩の仕方とマナー
休憩中はスポーツドリンクを飲んだり、お菓子を食べたりして体を休めます。
たとえ疲れていなくても、一定のペースを保つために休憩をはさむこともありますね。
以下では、登山での休憩の仕方とマナーについてまとめました。
立って休むのもあり
体力に余裕があるのであれば、立って休むのもありですね。
一度、岩や石に座ってしまうと立ち上がるのが億劫になり、ついつい長い休憩になってしまう場合もあります。
5分休憩などすぐに出発するときは、立ったままに休めると、登る気持ちを維持しやすくなりますよ。
水分補給やおやつを食べる時間に
登山の休憩では、水分補給をしたり、おやつ(行動食)を食べたりします。
空腹のまま歩き続けると、途中で動けなくなる可能性もあります。
特に子どもは、大人よりも水分とカロリーの消費が激しい特性を持っているので、塩分や糖分もしっかり摂りましょう。
また、休憩時にはレイヤリングも行います。
長い休憩は体が冷えやすいので、ウィンドブレーカーを着るなどの対策をしましょう。
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地図やアプリでのコース確認も、休憩中にやるべきことですね。
登山道をふさがない
道の途中で休むときは、登山道をふさがないようにしましょう。
人とすれ違えないような、狭い場所での休憩は避けるのがマナーです。
ザックを置くときは山側に寄せて、他の登山者の邪魔になったり、転がったりしないようにしましょう。
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まとめ
登山で休憩するタイミングや回数に、特に決まったルールはありません。
30分に一回休憩が必要な場合もあれば、50分に一回の休憩で十分な場合もあるので、あまり時間に縛られなくていいでしょう。
登山で大事なのは、一定のペースで歩くことです。
スタート直後の15〜30分はそのまま歩き、子どもがバテないようにそこで休憩も入れましょう。
休憩を上手にコントロールできれば、子どももリズムがつかめて、最後まで無理なく歩けるはずです。
休憩中は水分や糖分・塩分をしっかり摂り、レイヤリングで温度調節もしましょう。
速い遅いにこだわらず、自分たちにとって無理のないペースで山を歩いてくださいね。