キャンプでは突然雨が降ってくることもあるので、レインウェアは必須。
雨と一緒に風も防いでくれるので、ウィンドブレーカー代わりの防寒着としても使えます。
雨の日のキャンプはテンションが下がり気味になる人も多いと思いますが、おしゃれなレインウェアだと、「お気に入りのレインウェアが着れる!」と新たな楽しみのができるでしょう。
そこで今回は、キャンプ用おすすめのレインウェアと選び方について、アウトドア歴10年の自然体験教育者が解説します.
キャンプ用レインウェアの選び方
レインウェアの選び方は、キャンプでも登山でもほとんど同じです。
以下は、レインウェアを選ぶ際の3つのポイントです。
(1) 防水透湿性があること
レインウェアは、防水透湿性があるものがおすすめです。
防水性:雨の侵入を防ぐ機能
透湿性:汗や湿気によるムレを解消する機能
防水は「完全防水」を選ぶ
防水はただの防水ではなく、「完全防水」であるかを確認しましょう。
100均のビニールガッパにも防水性はありますが、完全防水であるかはわかりません。
また、次で説明する透湿性がないと、だんだん衣服内がムレてきて、長時間の着用ではストレスを感じやすくなります。
透湿性は、雨の日も長時間活動するなら必要
レインウェアの透湿性は登山において必須ですが、キャンプでは「あると快適」といった機能です。
登山では長時間、雨風にさらされて歩くことも多く、透湿性がないとレインウェア内に熱がこもるため、とても不快です。
しかし、キャンプの場合はキャンプ場でしか活動しないので、登山と比べて運動量が少ないでしょう。
仮に雨が降ってきたときは、すぐ車や建物に避難する予定なのであれば、防水性だけでもいいかもしれません。
もし雨の中でも長時間活動するつもりであれば、防水性と透湿性の両方があると、雨天時も快適に過ごせます。
(2) 上下セットで揃える
レインウェアは、ジャケットとパンツの上下セットで揃えましょう。
ポンチョは便利ですが、風が強いときであれば足元がビショビショに濡れます。
撤収するにしてもテントやタープの片付けで雨の中で動くので、買うなら上下セットをおすすめします。
(3) キャンプでは、軽量性よりも丈夫さを優先
「レインウェアは軽量性が大事」と言われますが、それは登山での話です。
キャンプでは最初の道具運び以外、テント内などに荷物は置きっぱなしで、ほとんど持ち運ぶことはないでしょう。
そのため、キャンプでは丈夫な素材のレインウェアを選ぶことをおすすめします。
軽いレインウェアは魅力的ですが、そのぶん価格も高くなりやすく、生地の強度が下がる場合もあります。
キャンプはテーブルやチェアなどそもそも大荷物なので、レインウェアの軽量性などたかが知れているはずです。
キャンプ用レインウェアには、3レイヤーなど長持ちする丈夫なモデルを選ぶといいでしょう。
あわせて読みたい >> レインウェアの層の違いとは?特徴やおすすめの人を徹底解説
レインウェアは、ゴアテックス以外の素材でもいい
ゴアテックスとは、防水・透湿・防風を備える高機能な素材です。
多くのアウトドアブランドに採用されているので、レインウェアもゴアテックス製品を選んでおくと間違いないとされます。
ただ、価格が高いんですよね……。
レインウェアは「ゴアテックスを選んでおくと安心」とはよく言われますが、ワークマンやモンベルなどの独自素材を選んでもOKです。
メーカー独自素材は決して機能が劣っているわけではなく、薬でいうところの“ジェネリック”みたいなものです。
ゴアテックスが先発薬であるなら、メーカー独自素材は後発薬というイメージでしょうか。
独自素材の中にはアウトドアに十分な機能性を備えているモデルもあるので、ゴアテックス以外のレインウェアを選ぶのもありですよ。
【メンズ・レディース】おすすめのキャンプ用レインウェア
レインウェアは登山向けの高機能モデルだと、雨が降ったときも快適に過ごせます。
私もアウトドア専門学校での3年間は、登山でもキャンプでも同じレインウェアを着用していました。
予算や活動内容に合わせて、ぜひお気に入りのデザインを選んでみてくださいね。
ミズノ|ベルグテックEXストームセイバーVI
キャンプに必要な防水透湿性を備えたレインウェアです。
耐水圧30,000mm、透湿性16,000g/m2と、スポーツメーカーながら高品質のモデルであるため、プロのアウトドアガイドも愛用しています。
お手頃価格の上下セットは、初心者からベテランキャンパーにまでおすすめです。
ワークマン
ワークマンのレインウェアは、低価格・高機能が魅力ですね。
登山では少し不安もありますが、ファミリーキャンプでは十分使えます。
開発されるアウトドアウェアには、ワークマンが作業服で培った技術力が生かされています。
キャンプのレインウェアとしては、以下の2点がおすすめです。
>> レインスーツSTRETCH Perfect (ストレッチ パーフェクト)
他のおすすめレインウェアについては以下の記事で詳しくご紹介しているので、良かったら参考にしてみてくださいね。
あわせて読みたい>> 【簡単】登山レインウェアの選び方。初心者には上下セットがおすすめ!
【キッズ】おすすめのキャンプ用レインウェア
レインウェアは小さい子ならポンチョでも良さそうなものですが、雨濡れによる低体温のリスクを考えると、やっぱり上下セットで用意しておきたいところ。
長時間外にいるのであれば、なおさらです。
キッズ用レインウェアは、一部のアウトドアブランドからも販売されているので、機能性やデザインに注目して選んでみるといいでしょう。
あわせて読みたい >> 登山やハイキングに必須!子ども用レインウェアのおすすめと選び方
クレッパー Kid’s 90-120
モンベルの独自素材「ドライテック」を採用した、キッズ向けレインウェア。
小学生向きの130〜160のサイズもあります。
雨の侵入を防ぎ、ムレを解消するはモデルは、大人顔負けの機能性。
2レイヤーで生地も軽いため、子ども自由に動き回れるでしょう。
明るいカラーなので、キャンプ場で子どもがどこにいるのかもすぐにわかります。
反射で光るテープを採用し、安全性にも配慮された上下セットです。
初めてレインウェアを買うなら、試着も忘れずに
レインウェアは買うときは、できれば一度試着をしましょう。
カジュアルウェアと違って、レインウェアはアウトドアの悪天候時に着るアイテムです。
レインウェアが活動目的に合っていないと、低体温症などのリスクも高まります。
試着では、以下のような点を確認することをおすすめします。
- 動きやすさ
- サイズ感
- 重ね着のしやすさ
- 見た目の好み
特に初めてのレインウェアを買う人は、失敗したくない気持ちも強いと思うので試着は大切です。
まとめ
雨の日に着るレインウェアは、キャンプに必須のアイテムです。
キャンプは登山と違って、すぐに車や建物に避難もできますが、撤収作業中は少なからず雨に濡れます。
「たかが雨でしょ」とあなどっていると、体が冷えて低体温症になることもあるので注意しましょう。
レインウェアを選ぶときは、防水性だけでなく、汗やムレを逃す透湿性があると雨の日も快適です。
上下セットなら全身を雨から守れます。
レインウェアは機能性を最優先に考えながらも、好みのデザインのものを選ぶと、雨の日もキャンプに楽しみができますよ。