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アパート外観

【実体験】アパートの雪かきはどこまでやるの?駐車場や捨て場所も解説

アパート外観

一人暮らしの人や最近雪国に引っ越してきた人の頭を悩ませるのが、アパートの雪かき問題。

「雪かきのやり方がわからない」
「駐車場の雪はどこに捨てればいいの?」
「大家さんは雪かきしてくれる?」

など、さまざまな疑問が浮かんできますよね。

大家さんも入居時に細かく教えてくれないことがあるので、結構困ります。

そこで今回は、アパートの雪かきのやり方や除雪範囲、起こりやすいトラブルについてご紹介します。

新潟移住者の私は、豪雪地帯に住んでいた経験もあり、移住歴は7年ほどです。

アパート暮らしも長く、大雪が降って「困ったな」と思う経験もしてきました。

特に車を持っている人は、必見の記事ですよ。

アパートの雪かきはどこまでやるの?自分の除雪範囲

アパートの階段と雪

アパートで悩ましい問題といえば、「どこまで雪かきをするか」です。

自分の駐車場などは当たり前ですが、玄関や公道への出入り口など共有スペースもやった方がいいのか悩みますよね。

基本的に自分がすべき雪かきの範囲は、以下の場所です。

  • 自分の借用スペース(部屋の外観周り、駐車場など)
  • 共有スペース

共有スペースの除雪は賃貸の契約内容にもよりますが、「絶対にやらないといけない場所」というわけではありません。

ただ、自分も含めて、アパート住民全員が気持ちよく生活するために、なるべく玄関や階段などの雪かきもすることをおすすめします。

時々でも共有スペースの雪かきをしておくと、「あの入居者は雪かきをしない」と小言を言われずに済みますからね。

駐車場については、車を持っている方であれば納得でしょう。

一方で車を持っていない人でも、賃貸契約に駐車場が含まれていて、近隣に迷惑がかかるほど雪が積もっているのであれば、除雪した方が無難です。

「あの駐車場の雪がジャマ」と思われると、近隣とトラブルになる可能性がありますし、居心地も悪くなります。

車を持っていない方にとっては少々面倒かもしれませんが、多少は駐車場も雪かきをしておくといいですね。

【超初心者向け】雪かきのやり方と道具

車の雪下ろし

雪かきのやり方について、特に決まった方法はありません。

つまりは、雪がなくなればいいわけです。

主な必要な道具としては、以下のものがあります。

  • スコップ
  • スノーダンプ
  • スノーブラシ(車がある人)
  • 手袋、帽子など防寒具
  • 長靴

あとはこれらの道具を使って、ひたすら雪を運ぶ(下ろす)だけです。

あわせて読みたい
>> ラクに効率よく!おすすめの雪かきスコップと選び方

>> 【5点だけ】これだけは持っておきたい!雪かき道具まとめ

雪が消えた!?捨て場所はどこ?

雪の捨て場所については、他の住人と同じ場所に捨てるか、流雪溝に投げ入れます。

流雪溝とは、道路にある鉄でフタをされた水路です。

流雪溝の写真

「えっ、これ開くの?」と思うかもしれませんが、上に持ち上げれば開きます(取っ手が付いているタイプ、開かないタイプもあります)。

私は以前、同じアパートの人が雪かきを終えたので外に出たところ、完全に雪が消え去っていて驚いた経験があります。

「あの大量の雪はどこへ?!」と思いましたが、その雪は流雪溝に投げられていたのです。

アパートの雪かきが心配な方は、前もって大家さんや管理会社に流雪溝の有無や位置を聞いておくと安心でしょう。

アパートの隣人に学んだ、効率的な雪のかき方

以前私が住んでいた、豪雪地帯・妙高市のアパートの隣人は、雪かきのやり方がすごく上手で、短時間で雪をかいていました。

コツは、一回一回捨て場所に雪を運ぶのではなく、まず雪を一箇所に集めてから雪を運ぶことです。

特に水を吸った雪は重く、体力を使うので、できるだけ効率的に運びたいですね。

大雪時にはスノーダンプがあると、かなりラクです(むしろないとキツい)。

ただし、一気に雪を運ぼうとすると、重くて運べなかったり、体を痛めたりするので、無理のない範囲で運ぶのがいいでしょう。

豪雪地帯では、雪を完璧になくすことは不可能なので、ある程度のところで諦めることも必要です。

大家さんはアパートの除雪をしてくれる?

大雪と車

アパートによっては、大家さんや管理会社が除雪をしてくれるケースもあります。

大雪が降って、個人レベルでは除雪が不可能な場合などです。

基本的に雪かきをするのは入居者の義務であって、大家さんや管理会社に雪かきの義務はありません。

ただ、少量の雪ならまだしも、大雪が降ったときには「こんなのムリ!」と思うこともしばしば……。

そんなときは、大家さんや管理会社に相談してみましょう!

私も普段は雪かきを自分でしていますが、以前住んでいたアパートは、駐車場から公道までの距離が長く、大雪時は雪かきの範囲が膨大でした。

そこで大家さんに相談したところ、1〜2日のうちに除雪車を入れてくれました。

アパートによっては、大雪でも除雪対応しない物件もあるようですが、困った際は、とりあえず大家さんや管理会社に相談してみましょう。

融雪パイプがあると雪かきがラク

アパートに融雪装置があるかないかで、雪かきの大変さはかなり変わります。

融雪装置とは、雪が降ったら自動で水が流れる装置です。

アパートに融雪装置が付いていれば、車の雪も地面に落としておくだけで勝手に溶かしてくれます。

ただ、住んでる環境によっては、降雪量が融雪装置の機能を超えることもあるので注意が必要です(雪の量 > 融雪装置が雪を溶かすスピード)。

その場合は放置しても雪が溶けないので、ちゃんと雪かきしないとダメですね。

さらに雪は水を吸って重くなり、パワーアップしているのがしんどい……。

私は豪雪地帯・妙高市で、めちゃくちゃ経験しました。

アパートの雪対策として、融雪装置は必須です。

あわせて読みたい >> 失敗しない!雪国のアパートの選び方

【アパートの雪事情】ありがちなトラブルと解決策3つ

アパートの玄関と雪

雪かきを含め、雪が降るとアパートにはさまざまなことが起こります。

場合によっては、近隣トラブルに発展する可能性もあるので注意が必要です。

ここでは、アパートで雪が降ったときにありがちなトラブルと解決策についてご紹介します。

(1)隣人が雪かきをしない

アパートに住むと、たいてい共有スペースの雪かきしない住民が出てきます。

自分の駐車場は雪かきをしても、玄関や階段などの共有スペースはノータッチなわけです。

こうなると、もしあなたがいつも共有スペースの雪かきをしているのであれば、「なんで私だけ」と思ってしまいますよね?

自分だけが頑張っていると思うと、不満も溜まってイライラします。

【解決策】:たまに雪かきをサボる

隣人が共有スペースの雪かきをせず、あなたがいつも頑張っているのであれば、たまには雪かきをサボりましょう。

アパート住民の中には、「自分がしなくても、誰かがやってくれる」と思っている人もいます。

だから、時々共有スペースの雪かきをサボって、隣人に気づきを与えるのもありでしょう。

当然あなたがサボったからといって、必ずし隣人が雪かきをするとは限りません。

ただ、たまに雪かきをサボるくらいの方が、心の余裕を保てます。

(2)車の雪落とし

車の雪落としによる、トラブルや小競り合いもありますね。

自分の駐車場に雪を落とされた側は、思わずムッとしてしまうでしょう。

【解決策】:雪は自分の駐車場内に留めるか、道路等に捨てる

トラブル防止の観点から、車の雪は自分の駐車場内に落とすか、道路等に捨てるようにしましょう。

注意点として、道路に雪を捨てる場合は事故防止のため、細かく雪を砕いておく必要があります。

他に「流雪溝に投げ入れる」「融雪パイプで溶けるのを待つ」といった対策もありですね。

あわせて読みたい >> 【徹底解説】車の雪かき方法とガラス凍結時の解決策

(3)外ボイラーの故障

アパートの外に給湯器やボイラーが設置されている場合、積雪によってお湯が出なくなることがあります。

私が以前住んでいたアパートが、まさにそうでした。

積雪によってボイラーの吸排気口が塞がれてしまい、数日間お風呂のお湯が出ない事態に…。

外の様子を見ると、ボイラーを覆うように雪が3mほど積もっており、とても一人では雪かきできませんでした。

【解決策】:大家さんや管理会社に相談しよう!

積雪が原因でお湯が出ないときは、すぐに大家さんに連絡しましょう。

賃貸契約の内容や大家さんの人柄にもよりますが、除雪車を入れてくれることがあります。

ただし、雪が少量で、自分で除雪できる場合は別です。

自分でボイラー周りを雪かきして、対処する必要があります。

いずれにしても、事前にボイラーの位置は把握しておくようにしましょう。

まとめ

アパートの駐車場と入り口

アパートでは自分の駐車場に加えて、共有スペースの雪かきも手伝うようにしましょう。

その方が自分も近隣住民も、お互いに気持ちよく暮らせます。

雪の置き場所については、他の住民の様子を見て決まった場所に捨てたり、流雪溝を利用したりしましょう。

適当な場所に雪を置くと、他の住民の迷惑になるので注意が必要です。

大雪が降って「一人では除雪できない」と思ったときは無理せず、大家さんや管理会社に連絡してみてください。

私は大雪時に大家さんに除雪車のお願いをして、たまたま雪かきで一緒になった他のアパート住民から感謝されたことがあります。

自分のことも他人のことも考えて、雪と上手に付き合いながら暮らしていきましょう。