焚き火台といえば、アウトドアメーカーが販売しているものをイメージすると思いますが、実がそれだけではありません。
近年は、土を建材に使ったアースバッグ工法による焚き火台が登場しています。
焚き火台とベンチがセットになって設置されているので、頑丈ですし、何より道具準備が最小限で済みます。
そこで今回は、新潟県にある三条市グリーンスポーツセンター(大崎山公園)のアースバッグ焚き火台についてご紹介します。
グリーンスポーツセンターの敷地内にはキャンプ場もあるので、日帰りでも宿泊でも楽しめますよ!
アースバッグ工法とは?
新潟県にある三条市グリーンスポーツセンターには、アースバッグ工法を使った焚き火台が設置されています。
アースバッグ工法とは、アメリカ・カリフォルニア州で考案された“土”を使った建築工法です。
ロングチューブに混合土を詰めて、叩き、積み上げていくというシンプルな作り方ですね。
建材となる“土”は、どこにでもあるものを使用しているため調達が簡単で、自然素材であることから環境への負荷も少なくなっています。
アースバッグ工法は、日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、階段や塀、ベンチ、果ては宇宙建設にも使える可能性があるとして、海外を中心に注目されています。
アースバッグ工法の3つの特徴
アースバッグ工法の焚き火台には、さまざまなメリットがあります。
利用者からすれば、「焚き火台とチェアを用意する必要がない」という点が一番のメリットかもしれませんが、それだけではありません。
(1) 耐火・耐震性が高く、災害に強い
アースバッグ工法は、台風や地震などの災害に強い建構造です。
主材に不燃性の土を使っているので、火の粉が飛んで穴が空いたり、燃えたりする心配がありません。
安心できる環境の中で、焚き火が楽しめます。
(2) 優しい曲線のデザイン
曲線が自由に表現できるところも、アースバッグ工法の魅力ですね。
手作り感のある風合いは、どこかほっとする気持ちにさせます。
可愛く、柔らかい雰囲気を演出する、自然に馴染むデザインです。
(3) 子どもでも作れる、ローテクニック工法
アースバッグ工法は「袋に土を詰めて、積み上げる」というシンプルな建構造なので、作る工程には子どもも参加できます。
特別な道具も必要ないので、未経験者でも頑張れば、オリジナルの焚き火台が作れます。
敷地内に3か所ある。アースバッグ焚き火台
三条市グリーンスポーツセンターでは、2020年6月にアースバッグ焚き火台をオープンしました。
アースバッグ焚き火台は、敷地内に3ヶ所あります。
それぞれの焚き火台でデザインが違うので、利用人数や雰囲気に合わせて選んでみるのも楽しいですよ!
① グリスポAsuba基地
敷地内に3か所あるアースバッグ焚き火台で、最も広いスペースです。
名称である「Asuba(アスバ)」には、「アースバッグ」と「明日を語る場所」という想いが込められています。
おしゃれな壁で囲まれた空間に、焚き火台とベンチが設置されていて、ベンチには4〜5人が座れます。
緑あふれる自然の中で、風の音や鳥のさえずりを聴きながら、リラックスして過ごせる空間です。
② グリスポ桜広場
キャンプ場内の桜の周りにある、焚き火スペースです。
焚き火台が3ヶ所の中で一番低いため、火を間近に眺めながら、会話を楽しむにはぴったりですね。
シンプルな焚き火台とベンチは使い勝手が良く、キャンパーやテント泊の利用者からも人気があります。
③ グリスポ焚き火スペース
センターのすぐ隣にある、可愛らしい焚き火スペースです。
黄色と白を基調としたカラーとポップな模様で、明るい雰囲気に仕上がっています。
こじんまりとした感じがちょうど良く、少人数で焚き火を楽しむには、最高の空間です。
大人の癒されタイム“ 焚き火交流会 ”も開催中
三条市グリーンスポーツセンターでは、アースバッグ焚き火台を利用した“焚き火交流会”を随時開催しています。
夜に大人だけが集まって、火を眺めてゆっくり過ごす時間は、至福のひとときです。
他の参加者と会話を楽しみながら、ホットサンドやソーセージなど自分の食べたいものが焼けます。
日時など詳しい情報については、公式サイトでチェックしてみてくださいね。
三条市グリーンスポーツセンターの利用方法
アースバッグ焚き火台の利用には、申請が必要です。
利用の際は、電話または直接事務室で手続きをしましょう。
センターでは、薪の販売やバケツ等の貸し出しもしています。
注意点として、アースバッグ焚き火台では、網を敷いたバーベキューができません。でも、マシュマロ焼きや焼き芋はOKです。
【基本情報】
施設名 | 三条市グリーンスポーツセンター(大崎山公園内) |
住所 | 新潟県三条市柳沢1572 |
電話番号 | 0256-38-3968 |
利用料金 | 無料(アースバッグ・キャンプ場を日帰り利用の場合) 薪代:1束500円 |
貸出道具 | バケツ、火バサミ、炭用スコップなど |
公式HP | https://www.osakiyama.com/ |
まとめ
土を原材料に使ったアースバッグの焚き火台は、耐熱性・耐久性に優れていて、環境に優しい点が特徴です。
三条市グリーンスポーツセンターにあるアースバッグ焚き火台は、3か所とも印象が違うので、それぞれの場所で焚き火をしてみたくなります。
焚き火台とベンチがセットになっているので、持ち物が少なく済むのもいいですね。
ソロから少人数での焚き火まで活躍してくれますよ!