グリーンセイバー資格検定とは、植物や生態系に関する知識を体系的に身につけるための検定です。
ちょっと自然知識で復習したいことがあったので、その公式テキストを買ってみました。
今のところ試験を受ける気はありませんが、参考になる本を探していて一番「これがいいかな」と思えたからです。
グリーンセイバー公式テキストには、ネイチャー・カルチャー・マスターの3種類がありますが、購入したのは「ネイチャー」です。
そこで今回は、グリーンセイバー資格のテキスト(ネイチャー)を読んでみた感想をご紹介します。
グリーンセイバー資格検定とは
グリーンセイバー資格検定とは、植物や生態系に関する知識を体系的に身につけた人材を育成するための検定です。
アウトドア系の資格には、森林インストラクターやキャンプインストラクターなどさまざまな種類がありますが、グリーンセイバーもその一つといえますね。
グリーンセイバー資格にはネイチャー、カルチャー、マスターの3つがあります。
その中でマスターは、ネイチャーとカルチャーの両科目に合格した人のみ受験可能です。
資格取得後は、樹木・環境ネットワーク協会が受託しているプログラムやグリーンセイバーが企画する自然体験イベントなどで、知識を活かすことができます。
また、マスター取得者になれば、環境省・文部科学省・農林水産省指定の環境教育指導者として認定されるため、人材募集先への紹介も受けられます。
ネイチャーテキストの内容
グリーンセイバー資格検定のネイチャーテキストでは、以下のようなことが学べます。
- 植物の各部の働き(葉、茎、花など)
- 植物の生活史
- 植生の基礎知識(森林の構造や植生帯など)
- 植物の分布
- 生態系のしくみ(食物連鎖、水の循環など)
- 自然史
ネイチャーテキストは言うなれば、樹木・植物図鑑と学校の理科の教科書が一つになったもの、という感じでしょうか。
地理的な要素もあるので、熱帯や冷帯、サバンナなどについても書かれています。
一部、記載されている内容を噛み砕くと、
- 植物の種が運ばれるしくみと種子の形
- 森はどうやってできるのか?
- 地球誕生と生命の成り立ち
そんなことが知りたい人には、向いている本かもしれません。
テキストを読んでみた感想
グリーンセイバーの公式テキスト(ネイチャー)を読んでみた感想ですが、これは完全に参考書という感じですね。
内容も専門的でわかりやすくはないので、「森や植物のことを初めて勉強する」という人にはあまり向いていません。
同じ内容でも、もっと他に優しい文章で書かれた本があるのではないかなと思います。
私の場合は、アウトドア専門学校で植物や森林の形成についていくらか予備知識がありました。
なので、それなりに読めるかなという感じです。
ただ、あくまで試験用のテキストなので、本というよりはやっぱり教科書ですね。
決してサクサク読めるとか、気軽に読める内容ではありません。
とはいえ、さすが頭の良い先生たちが監修・執筆した本なので、内容は充実しています。
このテキストの内容をすべて覚えることができたら、相当自然に詳しい人になれますね。
この本が向いている人を挙げるのであれば、
- 自然について本格的に勉強したい人
- 森や植物などの体系的な知識を身に付けたい人
- グリーンセイバー資格に興味がある人
といったところでしょうか。
テキストは何も試験を受けるためだけのものではないので、興味のある方は、パラパラっと眺めてみるといいのかなと思います。
まとめ
グリーンセイバー資格検定のテキストは、あくまで試験用の本なので、決して優しい文章とはいえませんね。
でも、森や植物を体系的に学べる内容となっているので、「自然について本格的に学びたい」という人にはいいのではないかなと思います。
読むときにはすべての内容を覚えようと思うと大変なので、興味のある部分だけを読んでみるのもいいかもしれません(試験を受けない人は)。
少なくとも、私はそうしています。