アイキャッチ引用:(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダルGR製作委員会
青春自転車アニメの「弱虫ペダル」は、Amazonプライムで無料で見られるので、何度も見てしまいますね。
私は普段ロードバイクには乗りませんが、それでも弱虫ペダルはおもしろいですね。アニメを見てからは、ツールドフランスなどのレースにも少し興味が出てきました。
そこで今回は、熱くて泣ける「弱虫ペダル」の感動シーンについてご紹介します。
青春自転車アニメ「弱虫ペダル」の魅力
弱虫ペダルは、高校生による自転車ロードレースアニメ。
総北高校に通う主人公・小野田坂道が、チームメイトの今泉や鳴子に出会ったことをきっかけに、ロードレーサーとして活躍していくストーリーです。
弱虫ペダルの魅力1:とにかく熱い!!!
引用:(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダルGR製作委員会
弱虫ペダルの魅力は、とにかく熱すぎるくらいに熱いこと!
主人公(画像左の丸メガネの子)を含め、それぞれのキャラクターが自転車にかける想いにこちらも胸が熱くなります。
「今しかないこの時に、全力を出し切るんだ」という、熱い想いがビシビジ伝わってきますね。これぞ青春アニメという感じです。
特に学生時代にスポーツをやっていたり、何か一つのことに打ち込んだ経験のある人にとっては、登場人物たちのセリフが心に響くと思います。
自転車に全てをかける姿は、涙なしには見れません。
弱虫ペダルの魅力2:個性溢れる魅力的なキャラ
引用:(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル製作委員会
弱虫ペダルの主人公は小野田坂道ですが、チームメイトやライバル校のキャラも個性的で魅力があります。
おもしろいアニメや漫画は、だいたい主人公以外の仲間やライバルも魅力的なもの。
弱虫ペダルがまさにそうで、個性溢れるキャラの豊富さがストーリーを面白くしています。
ライバル校のキャラの人間性や生い立ちにスポットを当てることも珍しくなく、ときにはモブキャラに近い登場人物をストーリーの中心にすることもあります。
弱虫ペダルの魅力3:巧みな心理描写
引用:(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル03製作委員会
弱虫ペダルが感動を与えるのは、選手の心の動きや思考に関する心理描写が巧みだからだと思います。
特に、以下のような部分の描写テクニックが素晴らしいですね。
- 「過去に起きた出来事が、現在の走りに与える影響」
- 「各キャラが今の走行スタイルになった理由」
- 「レース中の選手の肉体的・精神的な感情」
個性的なキャラが数多く登場する弱虫ペダルでは、キャラによってロードレースにかける想いはさまざまです。
しかし、いずれにしても選手の苦しみや悲しみ、喜び、葛藤などの感情が臨場感たっぷりに描かれています。
私としては、間違いなくこれらの心理描写が、弱虫ペダルをおもしろくしていると思っています。
視聴者の心を揺さぶり、涙してしまうほどリアルに勝負にかける想いが伝わってくるこの心理描写なくして、弱虫ペダルは語れません。
熱すぎて泣ける!「弱虫ペダル」感動の名シーン5選
仕事でもスポーツでも何でも、何か一つのことに打ち込んだことがある人なら、弱虫ペダルを見たとき、きっと胸が熱くなるはずです。
「あの感動をもう一度」ではないですが、思わず何度も見たくなってしまいます。
今回は、私の心に残ったシーンの中でも、特に熱くて泣いてしまうおすすめのシーンについてまとめました!
※ 各シーンタイトルは私が付けたもので、実際とは異なります。
1、御堂筋の子ども時代(第2期 GRANDE ROAD エピソード3)
引用:(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダルGR製作委員会
京都伏見の怪物レーサー” 御堂筋 “の子ども時代のエピソード。
インターハイ2日目に、御堂筋がゴール目前で独走状態となったときに描かれました。
おそらく最初に御堂筋を見たとき、「なんだコイツ!」と思った人も多いのではないでしょうか? 私もそうでした。
勝利のためならウソをつくなど卑劣な手も使い、仲間を道具のようにしか思わない御堂筋に「嫌なヤツー」と思ったものです。
↓ この人
引用:(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダルGR製作委員会
ですが、御堂筋の子どもの頃のことを知って、「どんな人にも過去があり、今の状態になったことには理由がある」と思えました。
御堂筋にとって唯一の癒しだったのは、入院中のお母さんの存在。
自転車以外の運動はからっきしダメだったけれど、きれいな歯並びや自転車で頑張る姿をお母さんだけは褒めてくれました。
ですが、そんなお母さんも「アキラがレースで勝つところをみてみたい」と言ったまま、病気でこの世を去ります。
御堂筋が異常なまでにレースへの勝利に執念を燃やす理由は、ここからきているのだとわかるエピソードです。
この背景がわかると、前ほど御堂筋のことを憎めなくなりますね。
「何があっても、前へ進む」。不器用だったからこそ、たった一つ得意な自転車に速さを求めたわけです。
そしてこの回想シーンの後、 ゴール目前の御堂筋に起こった、ある一つの出来事が勝敗を分けることに…。
御堂筋の子ども時代を知ってから見るシーンだからこそ、心に深く感じるものがあります。
続きはぜひ見てほしいです。
2、荒北のラストアシスト(第2期 GRANDE ROAD エピソード11)
引用:(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダルGR製作委員会
インターハイ最終日。自分の体力に限界を感じ、ラストの気力を振り絞ってチームを引く、箱根学園3年の荒北。
レース半ばで全ての力を出し切り、チームから落ちる姿には心を打たれます。
荒北は気性が荒く、いつもは言葉遣いも乱暴です。
昔はつっぱっていて、箱学の福富に出会って自転車部に入部する前は、ロードバイクのことも「ほっそいチャリ」と馬鹿にしていました。
褒められることも嫌いで、いつもは「うっせぇ」とか「なんだよ」とばかり言っています。
でも実は、そんな荒北も自分を変えてくれた主将の福ちゃんにだけは、3年間頑張ったことを褒めてもらいたかった。
その心情が、また泣かせます。
総北高校にとって箱学はライバル校ですが、キャラが魅力的すぎて、感情移入せずにはいられないシーンです。
3、田所、俺にとってのゴール(第2期 GRANDE ROAD エピソード13)
引用:(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダルGR製作委員会
このシーンもやばい…。泣けます。
総北高校3年の田所はインハイ2日目に体調不良で走れなくなり、一時はリタイア寸前でした。
しかし、チーム総北の信条は、6人全員が揃ってこそ「チーム総北」です。
小野田がなんとか田所を連れ戻しにいったことで、無事に田所はチームに復帰します。そのため最終目も全員で走れることになりました。
ですが、レースである以上、いつかはチームがバラバラになるときがやってくるもの。
その最初のシーンがこれです。
スプリンターである田所は、自分が頂上まで行けないと感じ、山の手前まで全力でチームを引き、切り離す選択をします。
そして、田所の鬼引きのおかげで、先行した箱根学園にチームは並ぶことに。
「この最後の平坦が、スプリンターの俺にとってのゴールだ」という、田所のセリフには、思わず目頭が熱くなりますね。
本当はチームと一緒に走りたいはずなのに、この平坦をゴールと決める潔さ。チームを勝たせるために全力を尽くし、落ちることを選ぶ男気。
チームメイトの鳴子が涙を流しながら、「くそ、かっこいいっス!!」という姿に、いつも涙が出ます。
4、杉元と一年生レース(第3期 NEW GENERATION エピソード11)
引用:(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル03製作委員会
総北高校2年の杉元が一年生レースに混ざり、インターハイのメンバー入りをかけて走るシーン。
杉元は普段ひょうひょうとしていて、同い年の小野田や今泉、鳴子と比べて、平凡で特徴のないタイプ。
だからこそ、影で練習を重ね「自分も彼らのように、インハイメンバーに入るんだ」という気持ちには、深く共感できる部分があります。
「自分は天才にはなれない。だけど、努力すれば結果を出せるかもしれない」。そんな風に思わせてくれますね。
最後、鏑木との一騎打ちとなったゴール前スプリントでの杉元のセリフ。
「 一着が取れるなら、すべてを捨ててもいい 」という言葉が、どうしようもないくらいに熱すぎます。
勝負のリアルさも感じられる、名エピソードです。
5、手嶋の激走(第3期 NEW GENERATION エピソード24、25)
引用:(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル03製作委員会
箱根学園・真波を追いかける、総北高校の手嶋の走りは、第3期の中で一番心に響きました。
手嶋は自分でも「凡人」と言っていますが、山も平坦もそれほど速くありません。
レースではこれまで一度も勝ったことがなく、登り序盤は真波からも「興味がない」と言われるほどでした。
だからこそ、手嶋が諦めず、どこまでも天才に追いすがる姿が胸を打ちます。
手や足の感覚がなくなるまでボロボロになり、途中で意識を失いかけてまで、泥臭くがむしゃらに前進する姿。
「一度くらい、おれにも勝ちがあってもいいよな」というセリフと、勝ちを欲する心理描写に共感できる人も多いでしょう。
ゴールまで残り300mで、チェーンが外れた真波を待つ紳士っぷりもカッコいい。こんなこと普通はできません。
「せっかくのチャンス。そして絶対に勝ちたいはずなのに…」と思うと、もう胸がいっぱいです。
才能がなく、平凡な手嶋。そんなキャラだからこそ親近感を覚え、どこまでも食らいく熱い走りには感動するはずです。
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