登山やキャンプなどのアウトドア用品って、高くないですか?
「なんでこんなに高いの?」と思ったことがある人は、私だけではないでしょう。
ウェアや道具の値段を見て、「手が出ない……」と諦めたこともあります。
最近はワークマンなど低価格で買えるアウトドア用品も登場していますが、本格的にアウトドアをするなら、やっぱりブランドの道具を持ちたいものです。
そこで今回は、アウトドア用品が高い理由と安く買う方法について考えてみました。
少しビジネス的な話も出てきますが、簡単に解説するので、ぜひ気楽に読んでみてくださいね。
【ざっくり解説】アウトドア用品が高い4つの理由
これまで自然体験指導者としてアウトドア用品を買ってきた経験から、「値段が高いのは、たぶんこんな理由かな」と私なりに思うことがあります。
私が思うアウトドア用品が高い理由は、以下の4つです。
- 需要が少ない
- ブランド戦略
- 競合が少ない
- 代替商品が少ない
順番に解説していきます。
需要が少ない
近年はキャンプや登山などのアウトドアが流行ってきているとはいえ、日本の総人口から考えれば、まだまだアウトドア人口はそれほど多くありません。
一部の限られた人だけがハマっている分野であるため、比較的、需要は少ないといえます。
アウトドア用品は大衆向けではない上、独特なデザインや機能性から使う場所も限定されます。
興味のある人以外は買わないので、商売として利益を上げるためには、値段を高くするしかありません。
物を売って利益を上げるときの考え方には、「単価を上げる」「量産する」の2種類があります。
基本的に売り上げは「単価×数量」で計算するため、比較的、売れる数が少ないアウトドア用品は値段が高いのです。
ブランド戦略
メーカーがブランドの価値を高めるため、あえて戦略的に値段を高くしていることもあります。
個人的には、アークテリクスなんかはそんな感じがしますね。
中には「いやいや、安い方が売れるし、その方がいいに決まっているでしょう」と思う人もいるかもしれませんが、意外とそうでもありません。
世の中には、最高品質や本物を求める “高級志向” の方が一定数います。
「良いモノを持ちたい」「信頼できるブランドがいい」という人にとっては、ある程度、値段が高い方が安心できるのでしょう。
たとえば、スーパーで食パンを買うとします。
いつも100円で食パンを買っている人にとって一斤300円は高いけれど、同じような食パンが一斤20円で売っていたとしたら「本当に大丈夫かな」と心配になりませんか?
こんな感じで値段が安すぎる商品というのは、逆に不安感を与えることもあります。
特に登山では、機能性が命を左右することもあるので、信頼性や安全性の面から、メーカーが意図的に値段を高く設定していることも考えられます。
他のアイテムでは替えがきかない
他のアイテムでは替えがきかない場合にも、値段は高くなりがちです。
替えがきかない商品というのは、マーケットを独占できるため高価格帯でも売れます。
特に、登山用品はその典型です。
キャンプ用品にはリーズナブルな商品も多くありますが、登山用品はリスク回避の観点から「このメーカー(機能性)でないと」という印象が強くなる傾向があります。
たとえば、こんなアイテムですね。
- 高度な防水透湿性を備えたウエア
- 冬山でも使えるガスバーナー
- 軽くて暖かいシュラフ、などなど
類似商品はダイソーやワークマンなどでも買えますが、さすがにここまでの高機能はありません。
お客さんに「これでないとダメ」と思わせることができたら、多少高い値段でも売れます。
競合が少ない
前述した「代替商品がない」とほぼ同じような理由ですが、「競合が少ない」ということもアウトドア用品の値段が高い理由の一つです。
ライバル会社が少ない(もしくはゼロ)なら、たとえ値段が高くても自分の会社から商品が売れます。
ティッシュでも服でも何でも、独占状態ならそこから買うしかないので、値段が高くなるという仕組みです。
ですが、カンの鋭い方なら「アウトドアにはたくさんブランドがあるじゃない」と、すでに思っているでしょう。
たしかにそうですね。
アウトドア業界には複数のブランドがあります。
では、なぜアウトドア用品の値段が下がらないかというと、どのメーカーも機能性を重視する分、開発に時間とコストがかかるため、値段を下げるには限界があるからです。
メーカーも「低価格にしたい」という気持ちはあるのだと思いますが、かかった費用の回収を考えると、販売価格もそれなりになってしまうというわけです。
仮に値段を安くした場合には、上記の「需要が少ない」という理由から、そこまで数が売れません。
おそらく機能性を落とせば、もっと低価格になると思いますが、それでは逆にアウトドア好きが離れる結果になってしまうので、どうしても値段は高くせざるをえないということでしょうね。
アウトドア用品をなるべく安く買う5つの方法
とはいえ「何とかアウトドア用品を安く買いたい」という方も多いでしょう。
ここでは、アウトドア用品をなるべく安く買う方法について5つご紹介します。
ファッション目的でアウトドアウェアが欲しい人も、知っておくと役に立ちますよ。
(1)メルカリで買う
ファッション目的だったり、家族や友人とキャンプを楽しんだりというのであれば、おすすめはメルカリです。
メルカリは一般の人が値付けしていることもあって、アウターやパンツ、リュックなどの各種アウトドア用品を圧倒的に安く買うことができます。
「中古品はイヤ」「知らない人が使ったものはちょっと…」という人もいるかもしれませんが、メルカリには、ほぼ新品や未使用品も数多く出品されています。
ただし、買うときは信頼できる売り手から買うことが大切です。
出品者のプロフィールや商品コメント、写真をよく確認して、不明な点がある場合には必ず購入前に質問するようにしましょう。
面倒くさいかもしれませんが、そういった気になる部分を確認をしておくことで、買ってから「失敗した…」と後悔することも少なくなります。
もう一つ注意点として、フリマサイトからの購入は、街中使いや気軽なアウトドアには十分ですが、本格的な野外活動に使う場合には避けた方がいいということです。
どんな活動かにもよりますが、登山など命に関わるかもしれない活動の場合には、安全性の面から値段が高くてもショップやお店で買うことをオススメします。
特にレインウェアや靴、ピッケルなどのギア類とかですね。
メルカリでの購入はあくまでファッション目的、もしくはバーベキューや家族と行くキャンプなど気軽なアウトドアの場合だけにしておきましょう。
フリマはメルカリでなくても、ラクマやPayPayフリマなどを使ってもいいですね。
(2)アウトレットやセールを狙う
セールは定番中の定番ですが、アウトドアウェアや道具を安く買いたいので利用しない手はありません。
アウトレットは、各メーカーが公式オンラインショップでやっていることもあり、去年のモデルなどが20〜30%割引で販売されていることもあります。
型落ちなどを気にしない人にとっては、新品が安く買えますし、ショップからの購入であれば買うときも安心ですね。
(3)知り合いのショップ店員に社割で買ってもらう
かなりグレーな方法です(笑)。
アウトドア用品店に勤めている友人や知り合いに頼んで、社割を使って代わりに欲しいアイテムを買ってもらう方法です。
アウトドアショップの店員やメーカー直営店の店員は、自社製品や取り扱いブランドを割引価格で購入できることがあります。
すべての商品を社割が買えるとは思いませんが、新作やロングセラーモデルも通常より安く買うことができるかもしれませんね。
新品なので機能性にも問題なく、安心して使うことができます。
アウトドアショップだけでありませんが、基本的に社割を他者に使うことはNGとされているので、この方法はあまり大きい声では言えません…。
ただ、「どうしてもアウトドア用品を安く買いたい」という人は、無理強いして友達をなくさない範囲でお願いしてみるといいでしょう。
(4)会員特典のポイントを利用する
アウトドアメーカーやショップに会員登録して、ポイントが貯めて安く買う方法です。
たとえば、ザ・ノース・フェイスは会員特典としてポイント付与はもちろん、無料会員登録だけで、誕生日に1,000円オフクーポンがもらえます。
ポイント還元率は、購入額に応じてランクアップしていくメーカーも多いので、お気に入りのブランドやいつも行くお店があるのであれば、とりあえず登録だけでもしておくといいかもしれませんね。
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(5)クレジットカードでポイントを貯めていく
アウトドア用品を買うときにクレジットカードを使って、ポイント貯めて行く方法です。
楽天やAmazonなどのネットショップ、直接店舗で買うときもクレジットカード払いにするとポイントが貯まるため、次の買い物で欲しいアイテムを安く買うことができます。
たとえば、18,000円のアウトドアウェアを現金で買えばその場で終わりですが、クレジットカードであればいくらかポイントが貯まるので少しはお得ですよね。
中でも楽天カードは、「ポイントが貯まりやすい」と人気のカードです。
通常100円で1ポイントのところ、キャンペーンによっては3倍、4倍のポイントが獲得できます。
楽天カードは、もうすでに使っている人も多いと思いますが、ポイント還元率がいいので私もよく使いますね。
アウトドア用品を安く買いたいときは、クレジットカードも積極的に利用してみてください。
まとめ
アウトドア用品は、過酷な環境に耐えるため機能性を重視したつくりになっています。
値段が高い理由にはブランド戦略などもありますが、開発に時間とコストがかかっているからという点が大きいでしょう。
アウトドア用品を安く買う方法としては、ファッション目的や気軽なキャンプなどであれば、メルカリを利用するのがオススメです。
本格的に野外活動で使うのであれば、セールで掘り出し物を見つけたり、クレジットカードのポイントを上手く使ったりしましょう。