「アウトドア専門学校では、どんなことするの?」卒業生が授業内容をご紹介

「アウトドア専門学校では、どんなことするの?」卒業生が授業内容をご紹介

自然体験教育者のまっつんです。

私は2013年に公務員を退職し、新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校へ入学。2016年に卒業しています。

初めて会う人に「アウトドア専門学校を卒業しています」というと、だいたい「どんなことやるの?」と聞かれます。

アウトドアの専門学校なんて初めて聞いたという人も多いので、どんな授業をするのかイメージしにくいんですね。

卒業生の私から見ても異色の学校なので、普通の人からすると「それもそうだな」という感じです。

そこで今回は、私がアウトドア専門学校で実際にやった授業について、思い出せる範囲でご紹介します!

今はカリキュラム多少変わっていると思うので、興味がある人は参考程度に読んでみてくださいね。

フィールドワークが基本多め。室内授業もある

新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校では、フィールドワークの授業が中心です。

妙高エリアは、妙高戸隠連山国立公園にも指定されているほど、山や川、森林などの自然環境が充実しています。

四季折々の多彩なアクティビティが楽しめるため、夏は登山やキャンプ、シャワークライミング、冬は世界屈指の豪雪地帯となることからウィンタースポーツの地としても有名です。

とはいえアウトドア専門学校では、毎回外の活動ばかりしているわけではなく、一般的な学校でやるような室内授業もあります。

だいたいフィールドワーク系の授業が6〜7割で、残りが室内授業という感じですね。

どんなことするの?アウトドア専門学校の授業内容

アウトドア専門学校は、学科によって授業カリキュラムが違います。

山岳・登山に特化した学科もあれば、子どもの野外教育を専門にする学科、野生動物・生物を専門にする学科、スポーツインストラクターを目指す学科などがあります。

中には各学科共通の授業もありますが、私は野外教育の専門だったので、ご紹介する授業はそこでの内容だと思ってくださいね。

登山やキャンプ実習

一番アウトドア学校らしい授業と言えますね。

全学科共通で約30人ほどで3泊程度のキャンプに行ったり、縦走登山をしたりといった授業をしました。

私は入学当初、登山やキャンプの知識もほとんどなかったので、1年生の春頃は本当何もわからなかったですね。

アウトドア専門学校には、燃料類や食器、テーブル、チェアなど団体装備一式がある倉庫があるので、登山やキャンプ実習の際は、そこから必要なものを持っていきます。

山でよく見る、大きなリュックを背負うのもこの授業です。

カヤックやボルダリングなど各種アウトドアスポーツ

私の学科では、大半のアウトドアスポーツはやったのではないかと思います。

スキーやスノボ、BC(バックカントリー)、釣り、トレイルランニング、カヤック、クライミング・ボルダリングなどですね。

山岳に特化した学科だと、高度なクライミングや登山の授業もありますが、私の学科は「子どもの教育」を中心とした授業なので、広く浅くアウトドアスポーツを経験するといった感じでした。

ただ浅くと言っても、カヤックは実際に川で漕ぐし、トレランの大会では50km走破したので、「下手したら死ぬのでは?」と思うことも多々ありました。

子ども向け野遊びの企画・実施

私がいた野外教育学科だけでやっていた、専門の授業です。

学生が子どもを対象にした水遊びや森の活動、工作などの野遊びを企画して、参加者を募集し、実施するという実践的な授業(というか本番)ですね。

野遊びイベントはだいたい毎月一回あって、一人一回は企画の担当者を務めるルールでした。

2年生と3年生の合同授業だったので、毎回グループで「あーでもない、こうでもない」と話し合っていましたね。

私の場合、市役所職員の頃に、ほぼ同じようなことを給料をもらってやっていたので、「今度は学校にお金を払ってやっている」という不思議な授業でした。

田んぼや川で、生き物採集

授業なのか遊んでいるのか、よくわからない授業です。

アウトドア専門学校は、私のように社会人経験を経て、入学してきた人が多いので、いい大人たちが泥だらけになって、川に入って生き物を捕まえている姿は、はたから見て面白かったと思います。

網でちょうちょを捕まえたり、虫を捕まえたりする活動はわりと好きです。

地域行事への参加

学校の近くにある集落の地域行事にも、授業の一環で参加しました。

確か綱引きやリレーなどをやる、運動会的な行事だったと思います(うろ覚え)。

いろいろな授業があります。

登山・自然ガイド訓練

ガイドには登山ガイドと自然ガイドの2種類があり、私は自然ガイドを目指す方でした。

普段の授業では近くの森や池に行って、ガイドの基礎技術や行動を学び、実習では現役ガイドにお手本を見せてもらったり、ノウハウを習って集中的に勉強していましたね。

ちなみに国際自然環境アウトドア専門学校は、教育機関において『日本山岳ガイド協会』認定する、日本唯一の自然ガイド養成校です。

樹木観察

この授業、好きでした。

正式には「樹木同定(じゅもくどうてい)」という授業で、簡単に言うと木を見て、名前や特徴を覚える授業です。

自然ガイドとしてお客さんを案内したり、木の野遊び企画をしたりするときには必要な知識ですね。

授業は一年生の最初の頃にあって、そこで樹木がわかるようになってから、街中や自然の中でもよく木を見るようになりました。

合わせて読みたい>>>【初心者編】「これってなんの木??」樹木の名前を調べる方法

チェンソーの扱い方を習得し、実際に木を切る

林業系の仕事に就きたい人もいるためか、チェンソーを使う授業もありましたね。

チェンソーを分解して組み立てたり、使い方を学んだりして、最終的には実際に森に入って、高さ10mくらいの木を何本か切りました(ありえない)。

こういうの、好きな人は好きなんじゃないでしょうか?

実習終了後には、チェンソー取扱いに関する資格ももらえます。

自然にかかわる資格取得を目指す授業

先ほどのチェンソーもそうですが、アウトドア専門学校では、自然にかかわるさまざまな資格が取れます。

当時あったのは、ネイチャーゲームやキャンプディレクター、国内旅行業務取扱管理者、生物検定などですね。

資格取得に関するものは数が多いので、ここではひとまとめにしました。

基礎的なパソコンの授業

普通の学校と同じように、パソコンの授業もあります。

ワードやエクセルなどを使った基礎的な授業なので、仕事でパソコンを使う社会人経験者であれば、そう難しい内容ではありませんでした。

自己啓発系の授業

メンタルの重要性もわかっているためか、自己肯定感を高めるような自己啓発系の授業もありましたね。

「神々を信じよ…」みたいな宗教的な内容ではなく、「苦しい局面での心の持ち方」「明るい気持ちで過ごす」みたいな授業だったと思います。

私がこの手の自己啓発分野に興味があるということもありますが、アウトドアでは、突然どんな過酷な状況に陥るかわからないので、個人的にはこういう心理面の勉強も大事だと思いますね。

ただ、内容が内容だけに、結構みんなリラックスして受けていた感じです。

コミュニケーションやマナーの学習

社会人としてのコミュニケーション力やマナーに関する授業です。

正直、社会人経験者としては「こんなのいいよ」と思う内容でしたが、高卒で入学した子にとっては一応必要ですよね。

「アウトドア」という異色の学校なので、一応常識的なことも知っておかないと、普通の会社に勤めたときに困る可能性があるので….。

まとめ

今回は思いつくままに、アウトドア専門学校で私が体験した授業についてご紹介しました。

授業によっては(体力的にも精神的にも)ハードだなと思うこともありましたが、中には「これが授業?」と思うものもありました。

他の専門学校がどんな感じかはわかりませんが、大学とは全然違いましたね。