キャンプのテント選びに迷っていませんか?
テントは形も豊富で、機能性もそれぞれなので、あれこれ調べているうちに「結局、何を選んだらいいかわからない!」となることもありますよね。
種類がたくさんあるからこそ選ぶ楽しみがあるわけですが、初心者にとってテント選びは結構難しいものです。
そこで今回は、初心者向けテント選びの極意についてご紹介します。
ここでご紹介する考え方は、テント選びだけでなく、仕事や他の買い物にも応用が効きます。
わかりやすく解説しするので、ぜひ自分に合ったテント選びに役立ててみてくださいね。
なぜ?買いたいテントが決められない理由
そもそもの前提として、なぜ買いたいテントが決められないのでしょうか?
「テントの数が多すぎるから」「機能もバラバラだから」など、さまざまな意見があると思いますが、多くは以下の2点に集約されるかなと思います。
- 欲張りすぎ
- 基礎知識が足りない
詳しく解説していきますね。
(1) あれこれもと欲張りすぎ
買いたいテントが選べない場合、大半の人はこれにハマっているんじゃないでしょうか?
欲張りすぎというのは、テントに求める条件が多すぎるということです。
たとえば「広くて快適で、値段も安くて、おしゃれなテントがいい」といった具合です。
当然、誰だって自分の希望を100%満たしたテントが欲しいわけですが、予算の都合もあるので、なかなかそうもいきません。
あれもこれもと欲張りになっていると、全ての商品が魅力的に見えるので「結局、どれを選んだらいいかわからない……」となりやすいのです。
(2) テント選びの基礎知識が足りない
おそらくこの記事を読んでいる方は、テントについて色々と調べている勉強熱心な人だと思います。
そのため「テント選びでは、耐水圧や設営のしやすさが大事」などの、基礎知識が不足しているというケースは少ないでしょう。
テントを買ってから後悔しないためには、この基礎知識が大切です。
テントの選び方についての基礎知識について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
あわせて読みたい >> 【超基礎】簡単にわかる!初めてのキャンプテントの選び方
【簡単3ステップ】もう迷わない!初心者向けテントの選び方
テントがいつまでも決まらないと、「面倒だし、後にしようかな」とキャンプへの気持ちも薄れていきますよね。
でも、大丈夫です。
ここでは、自分に合ったテントを見つける方法を、簡単3ステップで解説します。
全体の流れは、以下のとおりです。
【簡単3ステップで解決】テント選びの極意
(1) 自分が求める条件を全てピックアップする
(2) テントに必要な機能性を確認
(3) 優先順位を付ける
つまりは、自分の頭の中を整理して、買うべきテントを絞っていく作業です。
紙とペンがあれば誰でもできるので、ぜひ試してみるといいでしょう。
(1) 自分が求める条件を全てピックアップする
まずは、自分がテントに求める条件を全て書き出しましょう。
コツは思いつくままに、バーっと箇条書きで書くことです。
書き出すのは、紙でもスマホでも構わないのですが、紙の方が書きやすいと思います。
たとえば、こんな感じです。
【自分がテントに求める条件】
- 家族5人で使えるもの
- 子どもがケガをしにくい
- 車と連結しやすい
- タープもセットだといい
- 持ち運びやすい
- 火の粉に強い
- 広くて、のびのびできる
- 夏に涼しく過ごせる
- 見た目がおしゃれでテントサイトに映える
- メンテナンスが簡単
- 長持ちする
おそらく書き出してみると、ほしい条件がたくさん出てくると思います。
絞る作業は後でやっていくので、この段階では思いつくままに書き出すだけでOKです。
(2) テントに必要な機能性を確認
次に、テントに必要な機能性を確認します。
「なぜここで?」と思うかもしれませんが、理由はテントを買った後で「使いにくい」「雨が染み込んでくる」など、機能面で後悔しないためです。
具体的には、以下の4つのポイントを頭に入れておきましょう。
- サイズ(広さ)
- 耐水圧
- 設営のしやすさ
- 重量
サイズについては、3人家族や5人家族など、ある程度決まっているかと思います。
耐水圧はキャンプテントの場合、1,500mm以上あれば十分です(アウトドアブランドのテントであれば、だいたいはクリアしているはず)。
初心者の場合、設営が簡単なテントだと作業が短時間で済むので、やりたい活動にたっぷり時間が取れますね。
重量については、ケースバイケースです。
仮におうちキャンプ中心であれば、ほぼテントを持ち運ばないので、それほど気にしなくてもいいのかもしれません。
(3) 優先順位をつける
いよいよ最後のステップです。
ここまでで、
(1) 自分がテントに求める条件
(2) テントに必要な条件(機能性)
の2つが揃いました。
ここからは、自分がテントに求める条件を絞っていく作業です。
先程、私が出した「テントに求める条件」の例は、以下の内容でした。
【自分がテントに求める条件】
- 家族5人で使えるもの
- 子どもがケガをしにくい
- 車と連結しやすい
- タープもセットだといい
- 持ち運びやすい
- 火の粉に強い
- 広くて、のびのびできる
- 夏に涼しく過ごせる
- 見た目がおしゃれでテントサイトに映える
- メンテナンスが簡単
- 長持ちする
ここではこの【自分がテントに求める条件】を
・絶対にほしい条件
・あればいいかなと思う条件
に分けて、優先順位をつけていきます。
たとえば私の例では、以下のように分けました。
【絶対に必要な条件】 | 【あればいいかなと思う条件】 |
・家族5人で使えるもの ・子どもがケガをしにくい ・見た目がおしゃれでテントサイトに映える ・広くて、のびのびできる ・夏に涼しく過ごせる ・長持ちする | ・車と連結しやすい ・タープもセットだといい ・持ち運びやすい ・火の粉に強い ・メンテナンスが簡単 |
ここで注目すべきは、【絶対に必要な条件】だけです。
【あればいいかなと思う条件】は、完全に無視します。
まず、「サイズ」については家族5人なので、約5人用のテントで決まりですね。
「子どものケガ」については、テントで完全に防ぐことは難しいので保留。
「見た目がおしゃれ」は、好みのデザインによるので、楽天やAmazonで商品を見ればすぐに判断できるでしょう。
「広くて、のびのびできる」については、サイズが5人程度なので、一人分プラスして6人用にするか、2ルーム型を選ぶと快適に過ごせるはずです。
「夏に涼しく過ごせる」は、通気性の高いテントのことですね。冬にキャンプをしないなら、3シーズン用のテントで十分足ります。
「長持ち」は調べるとわかりますが、メンテナンス次第です(これはテントの知識)。
最終結果:5〜6人用、3シーズン対応、通気性高めのテント
例に挙げた【自分がテントに求める条件】を絞っていき、まとめると、以下のような結果になりました。
・サイズ:5人用(もしくは6人用)
・使用用途:春・夏・秋(3シーズン対応)
・通気性高め
+
・耐水圧:1,500mm以上
・設営が簡単、など
こんな感じでしょうか。
あとは、2ルーム型やティピー型など見た目の好みで選んでいきましょう(おしゃれの部分)。
予算を決めて、テントを絞るのもあり
テント選びに迷うときは、先に予算を決めてしまうのもおすすめです。
値段の上限が決まると、自ずと選べるテントが絞られます。
【実験】“ 楽天 ”で5人用テントを検索してみよう!
では、実際に楽天で「5人用テント」を検索してみましょう。
先の例をまた使いますが、以下が今回のテント希望条件です。
【自分がテントに求める条件(最終結果)】
- サイズ:家族5人用(もしくは6人用)
- 使用用途:春・夏・秋(3シーズン対応)
- 通気性高め
- 耐水圧:1,500mm以上
- 設営が簡単、など
今回は試しに、予算8万円で検索してみます。
楽天のページを開いて、検索ワードは「5人 テント」、価格は8万円に設定します。
ほとんど見えないかもしれませんが、ヒット数は1,661件と表示されています。
まだ多いですね……。
少し値段を狭めて、価格を5万〜8万円に設定してみます。
ヒット件数が、214件になりました。
「まだ多い」と感じる人もいるもしれませんが、ページ数は5ページしかなく、重複しているテントもあるので、種類はそう多くありません。
この214件の中から、好みのデザインで「3シーズン、耐水圧1,500mm以上、設営が簡単」なモデルを選んでいけば、自分に合ったテントが見つかりそうです。
まとめ
テント選びに迷ったときは、まず自分の頭の中を整理しましょう。
そのためには、自分がテントに求める条件を、全て紙に書き出します。
コツは思いつくままに、箇条書きで書くことですね。
あとはその中で「絶対に外せない条件」を見つけて、優先順位を付けていくだけです。
5〜6万円以内など予算で絞る方法もおすすめなので、テント選びに迷っている人はぜひ試してみて、自分に合ったテントを見つけていきましょう。