家族キャンプで子どもから、「つまらない」と言われることがあります。
「子どもと一緒に楽しい時間を過ごしたい」と思う親御さんであれば、ちょっとショックですし、「どうしたものかな」と思いますよね。
でも、「キャンプがつまらない」と言っているのに、無理に連れて行く必要はあるのでしょうか?
私は自然体験指導者の活動もしていますが、子どもに活動を強制するには気が引けます。
そこで今回は、キャンプがつまらない理由や対策についてご紹介します。
子どもがキャンプ好きになるかどうかは別の話ですが、ぜひ気楽に読んでみてくださいね。
「キャンプがつまらない」。子どもを無理に連れて行く必要ある?
家族キャンプをしていると、子どもから「キャンプがつまらない」と言われてしまうことがあるでしょう。
私としては本人が「つまらない」と思っているのであれば、無理にやらせても苦しいだけなのかなと思います。
大人も子どもも同じで、本人が楽しいと感じる活動に時間を使った方が、有意義に過ごせますからね。
それに何回かキャンプに行っていれば、子どもだってキャンプの活動や雰囲気がわかってきます。
子どもをキャンプに連れて行く理由には、「一人にできない」などやむを得ない場合もありますが、時に「自然の中に連れ出したい」という大人のエゴである場合もあります。
親子全員でキャンプしたり、子どもが「嫌だ」と言ってまで自然の中に連れ出したりすることに意味があるのか、少し考えてみるのもいいかもしれません。
どうして?キャンプがつまらない理由
キャンプがつまらない理由は、ケースバイケースです。
本人の好き嫌いの面もありますが、一緒に行く相手やシチュエーションなど外的要因にも影響されますね。
以下は私が考えてみた、キャンプがつまらない理由です。
そもそもキャンプが好きじゃない
大人の趣味が人によってバラバラであるように、子どもの興味関心もそれぞれです。
中には、キャンプに楽しさを感じない子もいます。
そもそも「アウトドアが嫌い」ということもあれば、「自然は好きなんだけど、なんかキャンプは違う」と感じる子もいるでしょう。
楽しいと感じるポイントは、子どもも含めて人によって違うものです。
飽きた
何度もファミリーキャンプに行っていると、子どもから「もう飽きた」と言われることもありますよね?
キャンプでは料理や焚き火、テント泊など、ある程度やることが決まっています。
そのため、最初は楽しかったとしても、慣れると飽きてきます。
「もうキャンプはいいや」と子どもが言い出すのは、やっている活動にも環境にも慣れきってしまったからといえるでしょう。
大人は楽しいと感じていても、子どもには刺激が少なく、退屈になっている可能性があります。
やることがない
テント設営や料理の準備など、大人はやることがたくさんあるけれど、その間、子どもは暇なこともあります。
特に一人っ子であれば遊び相手もおらず、夫婦で黙々と作業をしている間は「やることがない」と感じやすいでしょう。
わざわざキャンプに行って退屈な思いをすれば、それはおもしろくないですよね。
子どもにやることがない時間が長すぎると、「つまんない」と感じやすくなります。
キャンプがつまらないときの対策3つ
子どもが「アウトドアや自然は苦手」ということであれば、親子キャンプを諦める必要もあるかもしれません。
ただ、少し視点を変えたり、工夫したりするだけで、子どもがキャンプに楽しさやおもしろさを見出せる可能性もあります。
以下でご紹介する対策は必ず効果的とは言えませんが、「子どもと一緒にキャンプを楽しみたい」と思っている人は、活動のヒントとして役立ててみてくださいね。
キャンプに行かない
元も子もない話ですが、何度もキャンプをして「楽しくない」「おもしろくない」と子どもが言うのであれば、もしかしたらキャンプに向いていないのかもしれません。
学校の勉強や習い事にも通じますが、好きでもない活動をさせられるのは、とても苦痛です。
これまでキャンプに行った経験がなければ、一度子どもを自然の中に連れ出すのもありだと思いますが、何度も行っているのに「つまらない」と言うのであれば、一緒に行かないという選択もあるでしょう。
むしろ子どもに家で留守番させたり、一人の時間を作ったりすることで、家族の大切さに気づくなど、子どもの成長につながる可能性があります。
ただ、年齢によっては子どもを一人にはできないので、その場合は親子で一緒に行くか、行かないかのどちらかになりますかね。
活動内容や道具を変えてみる
キャンプに飽きたときには、新しい活動を取り入れてガラリと雰囲気を変えてみるのもおすすめです。
作る料理や道具を変えるなどの細かい変更もいいのですが、活動も含めてキャンプ全体の印象を変えた方が、新鮮なイメージになります。
たとえば、水遊びや工作、ネイチャーゲームなどの活動を取り入れたり、火起こしにメタルマッチを使ったりするなどです。
近年のキャンプは「居心地の良さ」「家と同じような過ごしやすさ」など快適性重視の傾向にあるので、教育目線でいえば、あえて不便さを取り入れるのもいいでしょう。
また、作業が早く済んで時間が余ったり、やることがなかったりしたときのために、ドッチビーなどの遊び道具を持って行くのもおすすめですよ。
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子ども主役のキャンプにする
キャンプに行ったとき、子どもをゲスト扱いしていませんか?
荷物の運び出しやサイトのセッティングなど、何でも親や大人がやってあげるだけがキャンプではありません。
子どもが「やることがない」「つまらない」と言うときには、お手伝いをさせるなど役割を与えてあげましょう。
小学校低学年でもマットを敷いたり、ペグを打ったりなど簡単なことはできます。
高学年であれば、火起こしやテント設営など、少しチャレンジが必要な作業の方がやる気も出そうですね。
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どんなお手伝いをさせるかは、子どもの年齢や能力だけでなく、興味関心にもよります。
キャンプで子どもが暇しているようであれば、役割を与えて、主役になれる場面をつくってあげてみてください。
親の楽しさを子どもにおしつけない
アウトドアや自然が好きな人だと、つい気持ちが強くなってしまって、家族や友人に「キャンプ楽しいよ」「一緒に行こう」などと言ってしまいがちです。
もちろん、おすすめすること自体は悪くありません。
でも、自分が好きな活動やモノを人におしつけないようにはしたいですね。
特に親子の場合はそうです。
小学生くらいまでの子どもは、一人で旅行にも行けないし、留守番が心配なこともあるので、親が「キャンプに行くよ」といえば、だいたいその行動に合わせることになります。
良くも悪くも、親御さんの趣味や行動に子どもを巻き込むようになるので、強制力が働くといえます。
しかし、親が「キャンプは楽しい」と感じているからといって、子どもが同じように感じるかどうかは全く別です。
「子どもと一緒にキャンプを楽しみたい」「アウトドアの楽しさをわかってほしい」と思う気持ちはよくわかりますが、くれぐれも自分の“好き”をおしつけないようにはしたいですね。
まとめ
キャンプがつまらない理由としては、
- そもそもキャンプが好きじゃない
- 飽きた
- やることがない
などがあります。
つまらない理由には、本人の興味関心や気持ちの問題もあるので、無理に対策しても効果があるかはわかりません。
ただ、活動内容や道具を変えてみたり、子ども主役のキャンプにしたりすることで、気持ちの変化が起きる場合もあります。
そのあたりは「何が、子どもをつまらなくしているのか」について、じっくり考えてみる必要があるでしょう。
アウトドア好きの人であれば、家族に自分の“キャンプ好き”をおしつけないようにもしたいですね。
人それぞれ、楽しいと感じるポイントは違います。
子どもと一緒に楽しい時間を過ごすためにも、今できることから試してみてくださいね。