私はアウトドア専門学校時代に実習で行ったログハウスにペレットストーブがあって、「こんな感じの生活がしたいなぁ」と思いました。
ペレットストーブは火のぬくもりが感じられて、環境にも優しいストーブです。
木造住宅の雰囲気にも合います。
私が北海道出身ということもあってか、昔からストーブ好きだったことも影響しているのかもしれません。
今はアパートに住んでいるのでペレットストーブは買えませんが、いつかはペレットストーブで火の暖かみを感じるような暮らしがしたいなと思っています。
そこで今回は、憧れのペレットストーブについてコストや魅力などを調べてみました。
ペレットストーブがある暮らしに憧れる
私は古民家などの古き良き家よりも、モダンな建築が好きです。
でも、自然の雰囲気やぬくもりも感じていたいので、「ペレットストーブがある生活はいいな」と思います。
知らない方に説明すると、ペレットストーブとは木質ペレットを燃料に部屋を暖めるストーブです。
木質ペレットとは、間伐材や不要な木材、製材工場などから出る樹皮などを小さくまとめて乾燥させた固形燃料です
一つあたりの大きさはカプセル程度で、軽く、形も揃っているので簡単に扱えます。
ペレットストーブの良さとは?
火が見える、心落ち着く雰囲気
ペレットストーブの醍醐味といえば、火を身近に感じられること。
キャンプなどで焚き火するのが好きな方には最高ですね。
それに火を見て、なんだか心が落ち着いてきた経験はないですか?
調べてみると、火がゆらゆらと揺れる動きは「1/fのゆらぎ」と呼ばれるリズムであって、人にリラックス効果をもたらすのだとか。
火の揺れだけでなく、鳥のさえずりや波の音、アーティストだと宇多田ヒカルや小田和正などの声も「1/fのゆらぎ」を持っているといわれます。
まぁ難しいことはわからなくても、心が落ち着いてくるのは確かですね。
部屋全体を暖めてくれる
部屋全体を暖めてくれることも、ペレットストーブの魅力です。
私たちが「暖かい」とぬくもりを感じるのは、炎から生じる遠赤外線のおかげで、ペレットストーブには遠赤外線効果があります。
天井と床の温度差も少なく、部屋全体がゆっくり暖まることで体の芯からぽかぽかになれるのがメリットです。
普通、暖かい空気は上にたまりやすいので、エアコンや石油ストーブだと「足元が寒い」と感じることがあります。
でも、ペレットストーブならその心配もなさそうですね。
子どもの頃、兄弟でストーブの前を取り合っていた時代が懐かしく思えてきました…。
自然由来の燃料なので、環境にやさしい
エコに関心のある方であれば、「環境にやさしい」という点もメリットになるかもしれません。
ペレットストーブの燃料である木質ペレットは、工場から出た端材や木屑でつくられた、いわばリサイクル燃料です。
木質ペレットの成分は「すべて木材」であり、接着剤などを使わず、熱と圧力のみで固めています。
ここで疑問に思うのは、排出される二酸化炭素についてです。
環境のことに詳しい方であれば、「でも、燃やすときに二酸化炭素出てるでしょ?」と気がつくと思います。
確かに、ペレットストーブを燃やす時にも二酸化炭素は出ています。
しかし、それは木質ペレットの原料である木材が成長する時に吸収した二酸化炭素であって、新しく生み出される二酸化炭素ではありません。
つまり「もともと地球上にあった二酸化炭素を一度吸収して、また放出しただけだから増減ゼロだよね?」という理論を受けて、みんな「環境にやさしい」と言っているのです。
石油のような化石燃料だと新しく二酸化炭素を発生させることになるので、ペレットストーブ(木質ペレット)は、クリーンエネルギーと言われます。
デメリットはないの?
停電時は使えない
ペレットストーブは電池式なので、停電時は使えません。
※ 電気不要のペレットストーブもあります
重くて、サイズが大きい
ペレットストーブの平均重量は140kgとされ、軽いモデルでも70kg前後はあります。
そのため、石油ストーブのように簡単に移動させることはできないと思った方がいいでしょう。
ずっと部屋の決まった場所に置いておくので、デザインなどインテリアとしての雰囲気も大切ですね。
サイズについては、販売されている様々なモデルの中から部屋のスペースに合ったものを選べば大丈夫でしょう。
最近は、コンパクトなモデルも多数出ていますよ。
燃料置き場が必要
木質ペレットの一日の使用量は、約10kgです。
毎日使い続けるとなると結構な量になるので、物置や倉庫など燃料を置くスペースは必要となります。
灯油タンク同様に、スペースが余っている家は有利ですね。
ペレットストーブの総額費用や本体価格の相場
ペレットストーブの購入を検討している方であれば、気になるのはコストパフォーマンスですよね?
ペレットストーブは、一般的に低燃費であると言われます。
しかし、暖房費の節約になるかどうかは使用時間や火力調整によるので、正直なところ何とも言えません。
ここでは、ペレットストーブにかかる初期費用や本体価格などの相場についてご紹介します。
総額費用の相場は、約30〜60万円
ペレットストーブの総額費用の相場は、約30〜60万円です。
総額費用は、「本体 + 工事費」で計算しています。
国内産の本体価格は20〜30万円であり、海外製となると100万円クラスの価格になる製品もあります。
加えて、工事費用は10〜30万円です。
本体価格と工事費用を合計して、安い製品なら総額30万円ほどで設置できるかもしれませんね。
購入の際のポイントは、 これら総額費用の合計額と今の暖房を使い続けた時の暖房費を比べてみることです。
例えば、これから10年間、ペレットストーブを使い続けるとします。
ペレットストーブの総額費用を70万円として、 現在かかっている毎月の暖房費×10年で計算したとき、「70万円より安くなるのかどうか」を比較してみましょう。
ざっくりとですが、「コスパがいいか」「節約になるか」を調べられます。
それと、ある研究で木質ペレットは、灯油より安くなるという実験データがあります。
同じ室温など条件を一致させた状況で2つの暖房を点けてみた結果、「ペレットのほうが安い」という結論でした。
ペレット代は、10kgで500〜600円前後
灯油代や薪代と同じように、 ペレットストーブでは木質ペレット代が必要です。
だいたい一回の冬を越すのに、3万円以上は使うとされます。
お店などで使用する場合には、1シーズンに10万円以上かかることもありますが、他の暖房費が不要になるので、全体で見るとコストが下がることもあるようです。
年一回のメンテナンス費用は、2万円くらい
ペレットストーブは、年一回ほどのペースでメンテナンスが必要です。
メンテナンスには、自分でできるものと業者依頼が必要なものの2つがあります。
- 自分で可能なメンテナンス: 灰の掃除、燃料ポットの掃除など
- 業者依頼が必要なメンテナンス: 煙突、本体の分解掃除
業者依頼が必要なメンテナンスの料金は、約2万円です。
ただしストーブの機種や作業時間、お店から自宅までの距離などによって料金は異なるので、詳しく知りたい方は購入予定の店舗に確認した方がいいでしょう。
メンテナンスで部品交換が必要な場合には、別途料金がかかります。
自分で掃除する手間も考えて、ストーブを選ぶことが大切
「ペレットストーブは暖房費の節約になるか」は気になるところですが、それだけを見て購入すると後悔するかもしれません。
なぜなら前述したように、ペレットストーブにはメンテナンスが必要だからです。
自分でも定期的に掃除をしないといけないので、手間がかかります。
時間がない方や掃除が面倒な方であれば、ちょっとイヤに思ってしまうかもしれません。
そんな方はすべて業者にお願いすればいいわけですが、それでは費用が余計にかかってしまうでしょう。
ペレットストーブを買うときは、「火を見るのが好き」「ナチュラルな暮らしがしたい」など、費用以外の面でも購入動機があると、満足のいく買い物ができると思いますよ。
「こんなのが欲しい!」憧れのペレットストーブ厳選5点
ペレットストーブをなるべく安く買いたいなら、国内製がおすすめです。
ただ、私としては費用や機能も大事ですが、「せっかくならおしゃれなモデルがいいな」と思っています。
ここでは、そんな憧れのペレットストーブを選んでみました。
個人的にペレットストーブはどれを選んでも、ある程度の品質は確保できていると思っているので、機能性よりも見た目中心で選んでいます。
(1) ペレスター
ペレスターは、 豊実精工株式会社が販売している製品です。
何と言っても、ヨーロピアンテイストのおしゃれな見た目が素敵ですね。
ラインナップは一見似たような感じですが、各モデルで微妙に顔が違うところに惹かれます。
カラーバリエーションも豊富なので、個性的なペレットストーブを求める方にもいいかもしれません。
堅牢性も高く、暖房器具として長く愛用できそうです。
(2) POINT
イタリアブランド『EDILKAMIN(エディルカミン)』の製品です。
スタイリッシュな見た目と、家庭にも設置しやすいコンパクトさが良いですね。
シンプルな形状に落ち着いた色合いは、年配の方から若い方までユーザーを選びません。
低価格ながらハイパワーを発揮して、冬の室内を暖かく保ってくれるストーブです。
(3) Mimi(PE-6)
株式会社トヨトミから発売されている製品です。
カラーは、白と黒の2種類があります。
「ミニマル」「小さなエネルギーで効率良く」をヒントに開発された【Mimi】は、暮らしに馴染むモダンなデザインで、GOOD DESIGN AWARD 2018を受賞しています。
弱温⾵や自然対流を使えば、図書館(40dB以下)のような静かさを保つことができて、暖め方も2パターンが可能。
お部屋をすぐに暖めたいときも、暖かい空気を保ちたいときにも対応します。
停電や地震時には停止装置が働くので、安全性も確保されています。
優しい炎を身近に感じながら、お家でぬくぬくと暖かく過ごせる一台ですよ。
(4) NSH型ペレトーブ
日鋼設計株式会社が製造した、家庭向けペレットストーブです。
古き良き日本の家庭をイメージしていて、上部にはやかんを設置できます!
落ち着きのある黒色が好印象なうえ、取っ手がアクセントになっているのでインテリアとしても映えそうですね。
タイマー設定や自動着火の操作パネルも付いているので、「これなら冬の寒い朝も乗り切れそうだな」と感じました。
日常での使いやすさも考慮された、実用的なコンパクトモデルです。
(5) ほのか
株式会社 山本製作所が取り扱っているペレットストーブの魅力は、“和を感じる”ストーブの名前。
「ほのか」「禅」「日陽」など、日本情緒溢れるネーミングがたまりません。
「ほのか」は2017年にリニューアルされたことで、運転音はより静かになり、ポットも置けるようになりました。
まさに、ユーザーの「こんなのあったらいいな」が詰まった製品に仕上がっています。
製品は黒を基調としていて、カラーバリエーションは全7色です。
派手すぎず、地味すぎない色合いは、日本人好みのデザインと言えますね。
職人の機能美が詰まった、芸術的作品です。
ペレットストーブの火が、心地よい時間をくれる
ペレットストーブが部屋の中にあると、なんだか落ち着きます。
揺らめく火を間近で見ていたいと思うのは、人間の本能的なものなのかもしれません。
「部屋全体を暖めてくれ、心も満たされる」そんな印象をペレットストーブに覚えます。
家族や友人と火を眺めながら会話を楽しんだり、お酒を飲んだりするのもいいですね。
居心地よく、快適で暖かい、贅沢な時間が過ごせるような気がしています。