妙高市には日本百名山の妙高山や火打山にも選ばれている、メジャーな山があります。
でも、ローカルな山も結構あり、大毛無山もその一つです。
そこで今回は、大毛無山の登山口からコース情報までをご紹介します。
ちょっとマニアックな山ではありますが、短時間で登れる上、山頂からの眺めも良いですよ!
地元になじみ深い!大毛無山
新潟県妙高市にある大毛無山(おおげなしやま)は、標高1428.9mの地元民にとってなじみ深い山。
マイナーな山だけに登山者が少なく、静かな山歩きを楽しめるのが魅力です。
豪雪地帯である山域は、冬になるとスキー場として利用されるため、国内外からウィンタースポーツを楽しむ人々が多く訪れます。
山頂からは妙高山や焼山、日本海などが望め、糸魚川方面にある鉾ヶ岳・権現岳の姿が一際大きく映るのが特徴。
妙高市の街並みも一望できる山は、一部藪こぎが必要なことから、それなりに登りがいもあるため、地元ガイドツアーを中心に子供からシニア層にまで広く親しまれています。
登山口までのアクセス
大毛無山の登山口(標高1070m地点)へは、上信越自動車道新井スマートICからロッテアライリゾートの敷地内を抜けて、膳棚方面へと進んでいきます。
新井スマートICを出た後、すぐ近くにある交差点を右折し、県道428号線へと進みます。
道なりに進み、西野谷新田の交差点まで来たら、左折。
左折するとすぐに、ロッテアライリゾート・友楽里館方面への分岐があるので、右折してロッテアライリゾート方面へと進みます。
しばらく道なりに進み、友楽里館という温泉施設を通過すると、ロッテアライリゾートの看板が出てくるので、そこを右折します。
正面にベージュ色の建物が見えたら、分岐を右に進みます。
これ以降、道は狭くなり、一車線になっていきますが、登山口まではアスファルトの道です。
白っぽい建物の六本木ステーションを横目にしながら、さらに高度を上げていきます。
道は車がすれ違うには厳しいですが、ところどころにすれ違える広いスペースがあります。
日中はトラックがよく出入りしているので、スピードの出しすぎには注意しましょう。
小毛無山リフト前も通過して登っていきます。
膳棚リフト前まで来たら、登山口はすぐ近くです!
急に広いスペースが見えたら、そこが登山口前駐車場。
この日は11月中旬で平日だったため、車は私の一台だけでした。
登山口は、車の目の前あたりにあります。
藪こぎもある!大毛無山の日帰りコース
【コースタイム】
掘割登山口(膳棚峠)(35分) → ゲレンデ(20分) → 膳棚リフト前(45分) → 大毛無山山頂
登り:1時間40分、下山:55分
【山の難易度(個人的)】
体力:★☆☆☆☆
技術:★★☆☆☆
大毛無山のルートは、道を知っていればそれほど難しくありません。
ただ、登山道にはやや不明瞭な点もあるため、初めて登る際は道迷いに注意しましょう。
持ち物として、登山アプリ(GPS)や地図・コンパスは必須です。
登山口は駐車場付近にあるので、見ればすぐにわかります。ちょうど駐車場と道路の切れ目のような位置にありますね。
登山口には「大毛無散・・・」と書かれた、割れた木板が数枚置かれていました(2018年11月時点)。
スタート直後は急登ですが、あっという間に登り終わります。そこからは平坦な道です。
最初の急登を超えると、辺りはブナ林が立ち並ぶ歩きやすい道に。
秋なので、ブナやミズナラの落ち葉が登山道を埋め尽くしていました。
サァーっと沢の音が聞こえる道では、静かな山歩きが楽しめますよ。
序盤は道も明瞭で、ピンクテープもかかっているため迷う心配もありません。
ただし、枯葉や木の枝が散乱していて地面が見えなかったり、落ち葉が濡れていたりすると滑ることがあるので、足元には注意して進みましょう。
コースは次第に笹ゾーンへ。この先、多少の藪こぎが必要となります。
持ち物として軍手を持っていると、ケガの防止にもなるのでいいですね。
こんな感じの木々や笹が生い茂った、沢のような登山道を進んでいきます。
もう少し進むとさらに草木が険しくなり、道を間違えると完全な藪こぎに。
この辺りで一瞬ルートを見失って迷いました…。
迷いながらも、登山道をやや左方向へ進むとゲレンデに通じる道を発見。
私は帰りに気づきましたが、藪からゲレンデに抜ける箇所には目印となるピンクテープが巻かれていました。
ゲレンデ側にも藪の入り口にピンクテープが巻かれていますが、草木で埋まっていることも…。
スキー場のゲレンデは急坂なので、なかなか登るのがしんどい。
刈られた笹やすすきで覆われた地面も歩きにくくて、少し苦労しました。上手くルートを選んで進むといいですね。
振り返ると妙高の街並みや田園風景が広がる、ゲレンデからの眺望。
急坂を超えると登りも少しラクになり、しばらくはスキー場の広い道を進んでいくことになります。
手作り感のある木の階段。単調な道だけに、こういう趣向があるとなんだかホットとします。
膳棚リフト前まで来たら、右手に見える登山道へと入っていきます。
道は整備された痕跡があるものの、茂みといった雰囲気です。
距離の短い茂みを抜けると、再び森の中へ。
登山道は目印となる黄緑色のテープがかかった山方向へと進んでいきます。
コース中からは大毛無山の姿も確認できますよ。
道は基本的に分かりやすいのですが、写真の箇所を直進してしまうと藪こぎに突入してしまうので注意。
ピンクテープを目印に左に曲がります。
道幅こそ狭いものの、ルートは明瞭で迷うことはありません。
徐々に登りが多くなり、高度も上がっていきます。
赤いナナカマドの実や褐色の山景色など、秋の深まりと同時に冬の訪れを感じる登山道です。
最後の登りを終えると、こじんまりとした山頂に到着。
奥にある案内看板は、文字がかすれていてほどんど読めませんでした。
山頂は鉾ヶ岳・権現岳の姿が大きく望め、奥には日本海が広がる眺望。
これより西側には、駒ケ岳や鬼ヶ面山が連なり、天気が良ければ妙高山や焼山も見渡すことができるのですが、この日はガスっていてだめでした……。
新井・妙高方面の田園風景や街並みです。
こちらも曇っていますが、時折、晴れ間をのぞかせることがありました。昼食を食べて少し休憩した後は、来た道を戻って下山します。
おすすめの周辺施設・温泉情報
道の駅あらい
新井スマートIC、国道18号線沿いにある観光施設です。
名物の味噌ラーメンが人気の「食堂ミサ」や新鮮な日本海の魚介類が買える「日本海鮮魚センター」、妙高産の野菜や特産品が魅力の「四季彩館 ひだなん」、ビジネスホテルなどの施設が並んでいます。
お土産を買うときには、立ち寄っておきたいスポットです。
【施設情報】
住所: 新潟県妙高市大字猪野山58-1
TEL:0255-70-1021
駐車料金:無料
駐車台数:普通車450台、身障者用6台、大型車12台
トイレ:24時間使用可能
公式サイト:道の駅あらい
神の宮温泉 かわら亭
出典:神の宮温泉 かわら亭
歴史情緒あふれる、鮫ヶ尾城の麓に位置する天然温泉。
上信越自動車道新井スマートICからは車で約5分です。
日帰り入浴と宿泊が可能な温泉施設は、 2種類の美肌の湯が自慢。内湯と露天風呂のほかに、ドライサウナとミストサウナも完備されています。
登山の汗もさっぱり流せて、ツルツル肌も体感できる温泉です。
【施設情報】
住所: 新潟県妙高市神宮寺31-3
TEL:0255-72-7307
営業時間:9:30 ~ 21:30(日帰り)
休館日:不定休
日帰り入浴料:大人800円、子ども400円
駐車場:無料
公式サイト:神の宮温泉 かわら亭
ロッテアライリゾート
2017年12月にリニューアルオープンした北欧風情が魅力のリゾート施設。
敷地内にはホテルをはじめスキー場やプール、レストランがあり、ツリーアドベンチャーやボルダリングなどのアクティビティも体験することができます。
子どもが遊ぶところもあるので、国内のファミリーから海外客にまで人気があります。
【施設情報】
住所:新潟県妙高市両善寺1966
TEL:0255-75-1100
駐車場料金:無料
公式サイト:ロッテアライリゾート
まとめ
大毛無山は地元でもローカルな山ですが、名峰・妙高山や焼山、日本海などを一望できる点が魅力です。
山頂や登山道からは、のどかな妙高の風景が広がります。
初めて行く場合は、迷うことがあるので、登山アプリのGPSや地図・コンパスを持っていくようにしましょう。
藪こぎもあるコースは、単なるハイキングにとどまらない、アドベンチャー感のある山歩きが楽しめますよ!