火打山(妙高市)|登山コースや駐車場などを徹底解説

火打山(妙高市)|登山コースや駐車場などを徹底解説

新潟県妙高市に位置する火打山は、日本百名山の一座です。

豪雪地帯の恩恵から夏には多くの高山植物が咲き、秋には美しい紅葉で登山者を楽しませてくれます。

そこで今回は、火打山の登山コースや基本情報をご紹介します。

火打山は宿泊はもちろん日帰りも可能なので、好きな登山スタイルで登れますよ。

初夏から秋まで絶景が広がる、頚城山塊の最高峰・火打山

天狗の庭から見た火打山

新潟県・妙高市にある火打山は、妙高戸隠連山国立公園内に属する標高2,462mの山です。

登山道は木道など整備された道が多く、初心者でも歩きやすくなっています。

標高2,100m付近の高谷池では、夏にハクサンコザクラやワタスゲなどの高山植物が咲き誇り、秋にはダケカンバやナナカマドが美しく紅葉します。

高谷池はアメリカのニュースネットワーク・CNNで「日本の最も美しい場所31選」にも選ばれており、海外でも評価されている絶景スポットです。

山頂からは360度のパノラマが広がり、日本海や北アルプス、壮大な妙高山、噴煙を上げる焼山が見渡せます。

火打山は日本最北のライチョウの生息地としても知られているので、運が良ければライチョウとも出会えますよ。

火打山の登山適期

登山道スタート時

火打山の登山シーズンは、6月上旬から10月下旬です。

豪雪地帯の影響から夏まで残雪があるので、春先の登山は注意が必要です。

夏は7月中旬から高山植物が咲き始め、10月上旬になると紅葉シーズンが始まります。

火打山・笹ヶ峰への分岐は、わかりにくいので注意

笹ヶ峰方面への分岐

車で火打山方面に向かう途中には、県道39号線と県道399号線、県道280号線が交わるポイントがあります。

ここは見通しもやや悪く、道がわかりにくいので注意しましょう。

火打山・笹ヶ峰方面へ向かう場合には、県道39号線(写真の水色矢印の方向)に進みます。

この先は道幅が狭くなり、急坂となるので慎重な運転を心がけましょう。

ここから笹ヶ峰登山口までは、車で約20分です。

火打山の日帰り登山コースをご紹介

火打山は日帰りで行けることもあって、登山シーズンには全国から多くの人が集まります。

近年は高谷池ヒュッテの人気もあり、登山客は増加傾向にあるようです。

ここでは日帰りの登山コースをご紹介しますが、縦走でない限り、山頂へのルートは一つしかないので日帰りでも宿泊でもコースは変わりません。

大自然を満喫したい方や体力が心配な方は、山小屋泊などを選ぶのもおすすめですよ。

地図とコースタイム

火打山日帰りコース地図
出典:国土地理院
【日帰りコースタイム(往復)】
笹ヶ峰登山口(20分)→遊歩道分岐(49分) →  黒沢(112分) → 富士見平(32分)→高谷池ヒュッテ(18分)→天狗の庭(45分)→ライチョウ平(39分)→山頂
合計:約8時間40分(登り:5時間15分、下り:3時間25分)
総距離:16.3km
参考:ヤマレコ

日帰り登山コース

笹ヶ峰登山口

火打山へは、笹ヶ峰登山口から出発します。

この日は土曜日だったこともあり、朝6時で駐車場はほぼ満杯でした。

登山口で環境保全料500円を払うと、地図とライチョウの型が入った木製ストラップがもらえます。

遊歩道分岐

スタート後は、しばらく歩きやすい木道を進みます。

20分ほど歩くと遊歩道分岐が出てくるので、火打山へは左側に進みましょう。

看板・目印

コース上には写真のような標識が時々立っています。

登山中は、こういう目印があると励みになりますよね。

黒沢

遊歩道分岐からも、木道など整備された道が続きます。

歩きやすい道ですが、登りが続くので自分のペースを守るようにしましょう。

だんだん川の音が聞こえてくると、休憩ポイントである黒沢に到着します。

黒沢後の登り

黒沢からの登山道は、木道も終わって勾配がきつくなります。

岩場が出てくるので、あせらずに進みましょう。

十二曲り看板

いよいよ、火打山の核心といえる十二曲りの登場です。

急登が多くなるので、一番の踏ん張りどころと言えます。

いつも看板のすべての数字を見つけようとするのですが、数字が飛び飛びになっているのか、全部の見つかった試しがありません…。

十二曲りの登山道1

登りはきついですが、道は整備されているので迷う心配はありません。

十二曲りの登山道2

コース中には、大きな岩や石も出てきます。

歩きやすい道を探して、必要とあれば手も使いながら進むといいかもしれません。

登山道中の紅葉

赤や黄色に染まった紅葉と緑のグラデーションが美しい光景。

道中の景色も楽しみながら、ひたすら登っていきます(写真は下り時に撮影したものです)。

十二曲り後の尾根

十二曲りの尾根を抜けると徐々に勾配も緩やかになり、展望が開けます。

こうなると、もうすぐ富士見平に到着です。

富士見平の分岐

富士見平の分岐です。

左側に行くと高谷池ヒュッテ方面へ、右側だと黒沢池・妙高山方面へと行けます。

高山植物

さまざまな種類の高山植物が咲いているのも、火打山の魅力。

愛らしい花々に癒されながら、先へと進みます。

高谷池ヒュッテへの登山道1

高谷池ヒュッテへと向かう登山道からは、左手に火打山が見えます。

山が見えるとテンションも高まるので、元気をもらえるポイントです。

高谷池ヒュッテへの登山道2

登山道は道幅が狭いところもあり、笹の根も出ています。

笹の根は堅く、踏むとスリップする可能性があるので、足元には注意して進みましょう。

特に雨が降った後など、濡れた笹の根はよく滑ります。

高谷池ヒュッテ外観

道が木道に変わってくると、高谷池ヒュッテはすぐ近くです。

高谷池ヒュッテから見た火打山

高谷池ヒュッテからは、湿原の草紅葉や火打山の光景が広がります。

この日はテント場も人気で、コロナ禍なのに密集状態でしたね。

登山道

高谷池ヒュッテからは、しばらく歩きやすい木道を進みます。

火打山を正面に見ながら、気持ちのいい山歩きを楽しみましょう。

天狗の庭

天狗の庭は、火打山と湿地の絶景が広がるフォトスポットです。

ヒュッテからは約20分しか歩いていないのですが、美しい光景を目の当たりにすると、つい足を止めたくなりますね。

天狗の庭後の登山道

天狗の庭から続く木道を歩いていくと、やがて尾根歩きへと変わります。

また、急登が始まります。

ライチョウ平

しばらく行くと、ライチョウ平に到着。

少し開けていてベンチもあるので、休憩しやすい場所です。

登山道から見た尾根

登山道から来た道を振り返ると、そこにも絶景が。

周囲の山々も見渡せて、尾根のグリーンが美しく映えています。

山頂直下の階段

山頂直下の木道です。ここまで来れば山頂はすぐそこ。

もうひと頑張りです。

火打山山頂

最後の登りを終えたら、火打山山頂に到着!

山頂からは360度の眺望が広がり、妙高山や焼山、日本海、北アルプス、富士山が見渡せます。

わりと場所は広いので、ランチや休憩にもちょうどいいですね。

写真も撮ってパノラマビューを堪能したら、来た道を戻って下山します。

火打山・妙高山を縦走するコースもあるよ

妙高山縦走コース地図
出典:国土地理院

1泊2日であれば、火打山と妙高山の縦走もいいですね。

初日は上記の日帰りコースで火打山まで行き、高谷池ヒュッテに宿泊。

2日目は高谷池ヒュッテから黒沢池ヒュッテ方面へと向かい、大倉乗越、長助池を経て妙高山を目指します。

下りは黒沢池ヒュッテ経由で富士見平まで戻り、日帰りコースと同じルートで下山します。

湿原が消えるかも。高谷池ヒュッテの水洗トイレ問題

高谷池ヒュッテの水洗トイレ

高谷池ヒュッテのトイレは2018年に水洗化され、以前のバイオマスより綺麗になりました。

それ自体は嬉しいことですが、水洗化されたことで高谷池周辺で水不足が起こり、湿原の景観が失われるのではないかと問題になっています。

高谷池ヒュッテの水洗トイレ化による影響については、以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はこちらもご覧ください。

笹ヶ峰登山口へのアクセス・駐車場情報

火打山への入口である笹ヶ峰登山口へは、車もしくはバスで行けます。

駐車場は、登山口駐車場とキャンプ場駐車場の2ヵ所があります。この2つの駐車場は隣接しているので、空き状況を見てどちらか利用しましょう。

バスの場合は、妙高高原駅から笹ヶ峰へ直行バスが出ています。

ただし1日の便数が少ないので、日帰りで行く場合は、発車時刻をよく確かめておきましょう。

【車】妙高高原ICから約40分
上信越自動車道・妙高高原IC → 国道18号線 → 県道39号線 → 笹ヶ峰登山口

【バス】妙高高原駅から約50分
えちごトキめき鉄道/しなの鉄道・妙高高原駅 → 笹ヶ峰直行バスで「笹ヶ峰」へ

登山口駐車場

笹ヶ峰登山口の駐車場

駐車台数:約30台(無料)

笹ヶ峰キャンプ場駐車場

笹ヶ峰キャンプ場の駐車場

駐車台数:150台(無料)
トイレ:あり

せっかくなら行きたい!火打山周辺のおすすめ施設

せっかく妙高まで来て火打山に登るのであれば、周辺の観光施設も巡っておきたいところですよね。

ここでは、おすすめの山小屋と観光スポットをいくつかご紹介します。

高谷池ヒュッテ

高谷池ヒュッテ

※コロナウィルスの影響で、一部施設やサービスが制限されている場合があります。

2020年にリニューアルオープンした高谷池ヒュッテは、高谷池のほとりに佇む、三角屋根が特徴の山小屋です。

大規模な改修工事によって収容人数は100人に増加され、食堂施設と自炊施設も新設されました。

火打山登山の拠点として多くの登山者が利用しており、ヒュッテ周辺は高山植物が群生することから「天上の楽園」と呼ばれています。

【高谷池ヒュッテの基本情報】

住所:火打山と妙高山の中間
営業期間:4月中旬〜11月上旬まで(冬季は避難小屋)
料金:《山小屋》素泊まり6,000円、1泊2食付き8,500円、お弁当500円、《テント場》一人あたり1,000円
予約:《山小屋》事前予約制、《テント場》先着順(予約受付なし)
電話:0255-86-3911(受付時間:9:00 〜 16:00)
トイレ:あり(協力金100円)

笹ヶ峰高原・キャンプ場

笹ヶ峰キャンプ場

登山口の近くには、笹ヶ峰キャンプ場があります。スケジュールに余裕があれば、登山とキャンプをまとめて楽しむのもいいでしょう。

笹ヶ峰高原には牧場があるので牛もいますし、湧水が汲めるちょっとした癒しスポット「宇棚の清水」もあります。

のんびりと大自然を味わいたい方は、ぜひキャンプ場にも泊まってみては。

【笹ヶ峰キャンプ場の基本情報】
住所:新潟県妙高市杉野沢
営業期間:2020年6月20日~10月31日まで(10月の営業は土日、祝日のみ)
サイト使用料金:フリーサイト(200張)1,050円、オートサイトB(25区画) 3,200円、オートサイトA・AC電源付き(5区画) 3,700円
※別途、各サイトで人数による管理費が必要です
予約:オートサイトB とオートサイトAは予約制。フリーサイトは先着順(予約なし)
電話:0255-82-3168

温泉かふぇ ランドマーク妙高高原

温泉かふぇランドマーク妙高高原
出典:Facebook/温泉かふぇランドマーク妙高高原

※2020年はコロナウイルスの影響で、9月1日~12月中旬まで休館予定。

妙高高原ICからのアクセスも良好な温泉かふぇは、天然温泉とアミューズメントが一つになった施設です。

妙高南地獄谷の拘泥を混ぜて源泉を再現した、黒泥湯露天風呂に浸かれば、登山の疲れも癒せるでしょう。

他に大浴場やサウナもあり、女性専用のリラックスルームや化粧室、お土産処も併設されています。

住所:新潟県妙高市池の平温泉
営業時間:10:00〜22:00(冬季は24時間営業)
料金(時間制):1時間パック大人800円・子ども400円・シニア600円、3時間パック大人1,200円・子ども600円・シニア600円
電話:0255-86-5130

食事処 ふるさと

食事処ふるさと

食事処ふるさとは、妙高高原スポーツ公園の目の前にあります。

こじんまりとした食堂ですが、おじさんとおばさんの雰囲気が良く、妙高に住んでいた頃は時々行っていました。

私としては、ボリュームも満足な「野菜あんかけラーメン」がおすすめです。

営業時間は短いのですが、地元の優しい空気感が味わえるお店です。

【食事処 ふるさと】
住所:新潟県妙高市関川961−18
営業時間:12:00〜14:00
電話:0255-86-4110

まとめ

高谷池とヒュッテ

火打山は夏に多様な高山植物が咲き、秋には紅葉が美しく色づくなど四季折々の景観が楽しめる山です。山頂からの眺望も素晴らしく、見事なパノラマビューを体感できます。

コースはやや長めとなっていますが、木道を中心に整備されているので、初心者でも歩きやすくなっていますね。

日帰りで行っても宿泊で行っても、楽しい山歩きができますよ。