登山の雨具といえば、上下に分かれたレインウェアが基本です。
ただ、レインウェアは高価だし、たまにしか使わないので、子どもの成長に合わせて買い換えないといけないこともありますよね?。
その点ポンチョは、多少のサイズ差も関係なく、上からサッと着られて便利なアイテム。
使い方さえ間違えなければ、アウトドアの雨具としても活躍してくれます。
そこで今回は、登山でポンチョが着られる場面やメリット・デメリットについてご紹介します。
子どものレインウェアについて考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
山歩きではダメ?ポンチョのメリットとデメリット
登山では、動きやすさと雨風を凌ぐ機能性が必要なことから、上下に分かれたレインウェアを着用します。
「じゃあ、ポンチョはダメなの?」と思うかもしれませんが、歩くコースや天候によってはポンチョを着ても問題ありません。
以下では、ポンチョのメリット・デメリットについてまとめました。
メリット | デメリット |
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ポンチョのメリットは、小さく折り畳めて、持ち運びしやすい点です。
雨が降ったときにサッと着られるので、レインウェアよりも着脱が簡単ですね。
多少のサイズ差も関係ないので、子どもの身長が伸びて、体格が変わっても着られます(S、M、Lなど基本サイズはありますが)。
ただし、ポンチョには、風に弱いというデメリットがあります。
足元を雨風から守るものが何もないので、ずぶ濡れになりますし、冷えも感じやすいでしょう。
稜線などで強風にあおられたときには、ポンチョがめくれて視界も悪くなります。
風がなく、歩きやすい道なら、子どもにポンチョを着せるのもあり
山でポンチョが着られるのは、風がなく、平坦な散策路を歩くときだけです。
たとえば、樹林帯など風が遮られる環境などですね。
低山ハイクやハイキングなど、歩行時間の少ない山歩きなら使えるかも、といった感じです。
平坦な道であれば、岩や石を乗り越えることもなく、複雑な動きも必要ないので、ポンチョでも雨から子どもの体を守れるはずです。
逆に、1時間以上かかる山歩きでは、低体温症など雨風からくる冷えが心配になります。
風が強い環境やアップダウンの激しいコースに、ポンチョは向いていません。
ポンチョはあくまで、平地での着用を中心とした雨具と考えた方がいいですね。
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市役所職員の頃、小学生とのライトハイクではポンチョを着ていた
私は市役所職員時代に子どもを自然の中に引率するときは、職場の備品であるポンチョを着て、雨に対応していました。
子どもの人数は10名程度で、他に青少年のスタッフが2〜3人いたと思います。
歩いたのは、1時間くらいで完了するハイキングコースでしたね。
コースは山ではなく、風の影響が少ない、里山の樹林帯のような環境でした。
ただ、急坂などのアップダウンもあったので、今振り返るとポンチョではやや機能不足だったなと思います。
雨風が強いと冷えによるリスクもあるし、引率者としてはレインウェアを着用すべきでした。
ポンチョは確かに動きやすいのですが、良くも悪くも足元がめくれるので、複雑な動きをすると雨で濡れるんですよ。
ハイキングといえど動きの多い場面では、ちょっと心もとなかったです。
まとめ
ポンチョは風がなく、平坦な道であれば、山歩きでも使えます。
雨が降ったときに上からガバッと着られるので、子どもとしても楽ちんですね。
でも、足元が濡れやすいので、使うシーンには注意が必要です。
子どもを登山中の冷えから守るのであれば、少々値段が高くても、レインウェアを用意した方がいいでしょう。
ポンチョはメリット・デメリットを考えて、子どもの山歩きに使うようにしてみてくださいね。