親なら知りたい。ゲームが子どもに与える影響と良い可能性

親なら知りたい。ゲームが子どもに与える影響と良い可能性

小学生くらいにもなると、ゲームに熱中する子どもが多くなります。

今はスマホでも簡単にゲームがダウンロードできるので、幼児にもやっている子がいるかもしれません。

私も小学生から20歳くらいまでは、テレビゲームでよく遊んでいました。

そんな中、親が気になるのは、ゲームによる子どもへの影響ですよね?

「子どもが非行に走らないか」「勉強が疎かになるのでは…」「社会生活に支障が出ないか」など、悪影響を心配してしまうのも無理はありません。

そこで今回は、ゲームが子どもに与える影響についてご紹介します。

ゲームは必ずしも子どもに悪い影響とは限らず、場合によっては良い影響を与えることもあります。

これからの子どもとゲームとの付き合い方について一緒に考えていきましょう!

子どもがゲームにハマるのは当たり前

子どもがゲームにハマるのは当たり前

子どもがゲームにハマるのは当たり前です。

大人になってからもゲームに熱中する人がいるくらいなのですから、好奇心旺盛な子どもがハマらないわけがありません。

ゲームの中では自分を主人公に自由に動いて、やりたいことが存分にできます。

アクションやロールプレイングなら敵を倒したり、攻撃したりして達成感や爽快感も感じられるでしょう。

現実世界ではできないことができるゲームの中には、刺激的で、おもしろい世界が広がっています。

普段は学校や塾などで思い切り遊ぶ時間が取れなかったり、どこかに旅行に行ったりすることができなかったとしても、ゲームでなら簡単にそれが実現します。

やりたいことができて、ストレス解消にもなるゲームに子どもがのめり込むことは至って普通のことなのです。

本当にゲームは子どもに悪影響なの?「ゲーム障害」と「ゲーム依存」

本当にゲームは子どもに悪影響なのか?「ゲーム障害」と「ゲーム依存」

ゲームが、脳や健康に悪影響を与えるといったが書かれた書籍やニュースを見たことがある人は多いでしょう。

ここでは、ゲーム障害とゲーム依存について説明します。

WHOも認めた「ゲーム障害」

これまでゲームが脳や心に与える影響については頭の良い人たちも半信半疑でしたが、2019年5月に世界保健機関(WHO)が 「ゲーム障害」を国際疾病として認定しました。

ゲーム障害とは、ゲームをする時間をコントロールできず、学校や会社に行くなど日常生活よりもゲームを優先してしまう症状が1年以上継続してしまう症状を指します。

症状が重い場合には、1年未満でもゲーム障害に該当することがあります。

参照:病気認定されたゲーム障害の現状と今後|樋口 進(国民生活 2019年10月号【No.87】)

脳の病気であり、心の病気ともされる「ゲーム依存」

ゲーム依存もゲーム障害と、ほぼ同じ意味合いです。

ゲームの時間をコントロールできないため、社会生活に支障や家族に影響を与える症状をいいます。

スマホやテレビゲームを最優先にしてしまうゲーム依存は、脳の病気とも心の病気ともいわれています。

以下は、ゲーム依存が引き起こす症状例です。

  • 不登校や出社拒否
  • コミュニケーション能力の低下
  • まっとうな社会生活が送れなくなる
  • 多額の課金による金銭問題
  • 暴言や暴力などの家族間でのトラブル

参照:インターネットゲーム依存症を知る|一般財団法人ワンネスグループ

今はスマホで簡単にゲームができるようになっているので、親としても心配だと思います。

でも、休日にずっとゲームをしているからと言って、それだけど依存しているとは言えないでしょう。

「もっと時間を有意義なことに使ってほしい」という気持ちはあるかもしれませんが、平日に学校に行ったり、スポーツなどもしたりしているのであれば、子どもはちゃんと社会生活を送れています。

ゲームで成功した人と将来への可能性

ゲームで成功した人と将来への可能性

ゲームに悪い影響があることは否定できませんが、必ずしもゲームをしているからといってダメになるとは私は思いません。

ゲームをクリアすることによる達成感や満足感を味わえる上、自己肯定感を養うにも一役買っていると思っています。

勉強とゲームを両立して東大に合格し、プロゲーマーになった人もいる

【電子書籍版】 東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)
created by Rinker

勉強やスポーツは極めていけばトップまで上り詰めることができるように、ゲームも突き詰めていけば、今はプロになることができます。

ほんの10年、20年前まではプロゲーマーなんて職業はありませんでしたが、今はYouTuber(動画製作者)やドローン操縦士など新しい職業が次々に生まれている時代です。

プロゲーマーは、スポンサーと契約して報酬をもらい、大会に出て上位の成績を残して賞金をもらって生活する人のことです。

その他、イベントの出演や書籍の発行、ゲーム関連の企画・開発に携わることで報酬をもらっています。

例えば、日本人プロゲーマーである『ときど』さんは、東大卒でありながらゲーム界で生きていくことを選んだ人です。

著書『東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない』を読むと、ときどさんの人生がよくわかるのですが、ときどさんは子どもの頃からゲームが好きで、1日に8時間とか長時間ゲームをしていました。

東大には一浪して合格しましたが、それでも勉強とゲームを両立して、どっちもやり切るというのがすごいですね。

「学校に行っている間はゲームができないから、勉強する」という姿勢で、勉強時間を確保していたとされます。

東大では研究のおもしろさにハマって、一時ゲームから遠ざかりますが、紆余曲折を経てまた戻り、プロの道を選んでいます。

子育てだけでなく、読み物としてもおもしろいので、興味のある方は読んでみるといいですよ。

将来、オリンピック種目になる可能性もある『eスポーツ』

ひと昔前までゲームは、どれだけ上手くても「遊び」のカテゴリーでしたが、今は、パソコンやビデオゲームを使った対戦はスポーツ競技として捉えれていて『eスポーツ』と呼ばれます。

ゲームが単なる「遊び」から「スポーツ」へと昇華されたのです。

『eスポーツ』は、将来オリンピックの正式種目になるのではともいわれています。

現在は、著作権の問題などからオリンピックになることは難しいようですが、可能性がないとはいえません。

心の底からゲームが好きでやり込んでいってプロになれれば、将来、自分の子どもがオリンピック選手として活躍することもありえるのです。

私はよく『ストリートファイターⅤ』の大会動画を見ますが、二次元の世界とはいえ、各プレイヤーの卓越したテクニックや心理的な駆け引き、長時間の鍛錬などは現実のスポーツと何ら遜色ありません。

「好きなゲームもできてラクな世界だな」と思うかもしれませんが、常にライバルと切磋琢磨して技術を磨かないといけないので、たぶん普通にサラリーマンをしている方が遥かにラクです。

ゲームが子どもに与える、3つの良い影響

ゲームが子どもに与える、3つの良い影響

プロゲーマーやオリンピックは飛躍しすぎかもしれませんが、私の経験からもゲームによる良い影響もあると思っています。

(1) 無駄な時間でリラックスしている

ゲームをしている全く生産的ではない時間が、気持ちをリラックスさせてくれることもあります。

子どもも親には言わないだけで、学校や塾、部活などでストレスを感じていることも少なくありません。

映画やアニメを何も考えずに、ぼーっと見ていると気持ちが落ち着いてくることがあるように、ゲームにはリラックスさせる効果もあると思います。

(2) 「自分にもできる」という自信がつく

対戦ゲームやロールプレイング、シューティングなどで、出された課題をクリアすると達成感が得られます。

難しい面であればあるほど、できたときの喜びは大きいものです。

もしかしたら、その経験が子どもの自己肯定感の高さに影響しているかもしれません。

学校の勉強や運動ができないと「自分はダメだな」と思うことがありますが、ゲームの世界といえ「上手くできた」と思えることがあると自信になります。

(3) 好きなことだからこそ、自分で解決策を考える

仕事もそうだと思いますが、人は好きなことに対しては一生懸命に取り組もうとします。

困難に直面したときには「どうしたらクリアできるだろう」「こうやったらいいんじゃないか」と、自ら工夫してチャレンジします。

私もそうでしたがゲームの場合、何度失敗しても、できるまで挑戦しようとするでしょう。

東大卒プロゲーマーのときどさんも、対戦ゲームで養った考え方や戦略が受験でも役に立ったと言っていましたね。

他に楽しいことが見つかれば、自然とゲームから離れる

ゲームに代わる楽しいことが見つかれば、自然とゲームから離れる

東大卒プロゲーマーのときどさんは、大学で研究に熱中した時代、ゲームをほとんどしませんでした。

東大で出会った研究員と意気投合したことで、研究にのめり込んでいったのです。

ゲーム以上に集中したいことが見つかったからこそ、自然とゲームから離れていったのでしょう。

人は好きなこと・やりたいことであれば、たとえ時間がなくても何とかやろうとします。

仕事や家事が忙しいのに、強行スケジュールで旅行に行ったり、友達と遊びに行ったりする感覚ですね。

だから、無理に「ゲームをやるな」と押さえつけることにはあまり意味がないと思っています。

むしろ「ゲームがしたい」気持ちを抑圧された分だけやりたい気持ちが高まり、陰でこそこそとスマホゲームをするかもしれません。

子どもにゲームではないことに時間を使ってほしいのであれば、代わりになる、もっとおもしろいことや楽しいことを見つけてもらう必要があります。

それは親が提案してもいいですし、子ども自らが発見してもいいでしょう。

どちらにせよ、子ども自身が「それをやりたい」と思えるかどうかが大切ですね。

まとめ

ゲーム機

世間にはゲームが悪い影響を与えるという風潮が強いので、親としては心配なところかもしれません。

確かに「学校に行かなくなる」「暴力や暴言が増えた」といった症状が出てきたら、ゲーム障害の可能性があるので治療が必要です。

しかし、休みの日にゲームをしているからといって「なんとかしなくちゃ」と思うのは、ちょっとどうかなと思います。

ゲームがその子にとって最大の居場所であり、リラックスする場になっていることもあるからです。

勉強とゲームの両立など日常生活に支障が出ない範囲で、ゲームとの向き合い方について親子で考えていけるといいですね。

【電子書籍版】 東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)
created by Rinker