弥彦山 (新潟県)|表参道コースは四季を通じて人気!【登山情報を解説】PRを含む

弥彦山は、古くから霊山として崇められてきた神聖な山。
ロープウェイやスカイラインも整備されているので、初心者も登りやすくなっています。
山頂へ向かう登山道はいくつもありますが、その中でも表参道コースは多くの人が訪れるメインルートです。
そこで今回は、弥彦山・表参道コースの登山情報についてご紹介します。
初めて弥彦山に登るのであれば、まずはこのコースからチャレンジしてみるといいですよ。
弥彦山|眺望が素晴らしい、信仰の名山

弥彦山は、新潟県の越後平野に位置する山です。
標高は634mで、東京スカイツリーと同じ高さとされています。
麓には観光地としても有名な弥彦神社が建っており、古くから信仰の山として崇められてきました。
山頂には、弥彦神社の御神体である御神廟(ごしんびょう)が祀られています。
春から夏にかけては雪割草などの山野草が咲き、秋は色鮮やかな紅葉が見られることで、登山者の心をつかんでいます。
日本海や越後平野が望める眺望
弥彦山の山頂から、日本海や越後平野、佐渡島など、雄大な景色が眼下に広がります。
標高こそ高くはありませんが、周囲に遮るものがないため、360度のパノラマビューを堪能できるでしょう。
ポイントによっては、整備された登山道からも絶景が楽しめます。
ロープウェイや車でも、山頂直下まで行ける

弥彦山は、9合目付近までロープウェイや車で行くこともできます。
少し歩くだけで、あっという間に山頂まで到達できるのは大きな魅力ですね。
ロープウェイでの5分間の空中散歩は、徒歩とはまた違った景色を見せてくれます。
登りは徒歩で、下山はロープウェイでといった選択もできるので、天候など状況に合わせて利用してみるといいですよ。
弥彦山の登山時期(適期)

登山適期:4月〜11月
積雪期も登山はできます。
ただし、安全面を考えると相応の登山技術や装備が必要となるので、初心者は避けた方がいいでしょう。
【表参道コース】弥彦山を堪能できるメインルート

弥彦山の数ある登山道の中でも、表参道コースは利用者も多いメインルート。
神社からのアクセスも良く、道も歩きやすいため、子どもからお年寄りにまで親しまれています。
初心者でも登れるコースですが、石の段差や木の根が出ている箇所もあるので、しっかりとした服装で行きましょう。
【コースタイム】
弥彦神社(1時間)→ 7合目(30分)→ 9合目(20分)→ 山頂
合計所要時間:3時間5分(登り:1時間50分、下山:1時間15分)
※ 弥彦駅から弥彦神社までは、徒歩20分
【山の難易度(個人的)】
体力:★★☆☆☆
技術:★☆☆☆☆
弥彦神社〜弥彦山山頂へ

まずは、駐車場から弥彦神社へと向かいます。

弥彦神社の境内。
すでに紅葉がきれいで、何度か足を止めてしまいました。

この日は、ちょうど「菊まつり」が開催されている期間。
イベント中は神社も駐車場も混雑するようですが、早朝のため、ほとんど人はいませんでした。

弥彦神社に到着。
お参りをして、登山に備えます。

表参道コース登山口へは、弥彦神社の左脇にある門を抜けていきます。

門を出て少し歩くと、万葉の道に出ます。
登山口は、看板の通り右側です。

5分ほど歩くと、表参道コース登山口に到着。
ここからスタートです。

スタートしてすぐに、謎の小屋を発見。
売店らしいのですが、中に人はいませんでした。

小屋の中にあった、「コロナが怖い」と正直すぎる看板(2021年7月時点)。
メガネやコップ、メニュー表など不思議なものが多すぎて、10分ほど滞在していました(楽しみすぎ)。
個人的には、ここが一番の見どころでしたね。

売店でひとしきり盛り上がった後、ようやく登山再開。

登山道は整備されていて、歩きやすくなっています。
清々しい空気の中、森林浴を楽しんでいきましょう。

三合目を過ぎたあたりに、分岐がありました。
看板に沿って、左側へ進みます。

視界が少し開けてきました。緩やかな登りが続きます。

登山道からの眺めも良好。
紅葉シーズンは、色鮮やかできれいですね。

五合目に到着。

何に使うのか分からない、木にくくられたロープを発見。
友人と話し合った結果、「山田勝己さんがSASUKEのトレーニングで使った」ということで落ち着きました。

山男からもお知らせがありました。

立派なんだけど、ほんとにちょっとした橋。

登山道沿いには、東屋もあります。
このベンチに座った方角に絶景が広がっているので、フォトスポットとしてもいいですよ。

七合目には御神水があります。
パワーをもらって、山頂を目指しましょう!

七合目からは、ダラダラとした登りが続きます。

表参道コースは、一時、土砂崩れで通行止めになっていました(2021年7月)。
現在は修繕が完了し、問題なく通行できます。

九合目に到着。
近くにロープウェイ乗り場と展望レストランがあります。

九合目のあたりは、日本海が一望できる気持ちのいい場所です。
天気が良ければ、佐渡島も見えるのかな?

少し寄り道して、ロープウェイ山頂駅方面へ。
左側には多宝山が見えます。
ここ弥彦山頂公園には、展望レストランや自動販売機、トイレもあるので休憩にもおすすめですよ。

この先、山頂までは階段が続きます。
ロープウェイを利用する場合でも、靴は歩きやすいものがいいでしょう。

山頂に到着。

弥彦神社の奥宮・御神廟(ごしんびょう)です。
拝んでおくと、何かご利益があるかもしれません。
山頂は眺望も良く、広くて過ごしやすいので、子どもと一緒に来ても快適に過ごせると思いますよ。
おまけ:妻戸山へ行ってみた
事前の調べで、弥彦山山頂から15分ほど歩くと “妻戸山” という山があるとのこと。
せっかくなので、行ってみました。

妻戸山へは、山頂に構えられた鳥居の左側を進んでいきます。

いったん下ります。

下り終わると左側に建物があるのですが、そのあたりで「どこか妻戸山か分からない」状態に。
友人と地図を確認して先へ進むと、写真の分岐がありました。
この道を進んでいきます。

……あった。

どうやら妻戸山は、水準点だけの山のようです。
周辺には何もありません……。山頂看板も。
帰りは来た道を戻ったのですが、精神的なダメージもあって、この登山で一番キツい登りだと感じました。
弥彦山登山口の基本情報・アクセス

表参道コース登山口は、弥彦神社の左脇にある「万葉の道」を行った先にあります。
そのため登山の際は、まず弥彦神社を目指すことになります。
弥彦神社周辺には無料駐車場がいくつもありますが、広くて利用しやすいのは、村営第一駐車場でしょう。
トイレは、駐車場と9合目の山頂駅付近にあります。
また、弥彦神社・随神門の近くにも木造様式が美しいトイレ(正式には休憩所)があるので、そこを利用してもいいでしょう。
電車の場合
JR上越新幹線「燕三条駅」 – JR弥彦線・弥彦行「弥彦駅」- 徒歩15分(表参道登山口まで)
車の場合
三条燕インターから約30分
※ 弥彦山スカイラインは、冬季閉鎖しています
■ 村営第一駐車場
料金:無料
トイレ:あり
駐車台数:普通車345台ほか
ロープウェイ情報
経路:弥彦神社裏〜山頂公園(9合目付近まで)
所要時間:5分
運行間隔:15分間隔
料金(片道):大人800円、子ども400円
※ 休業の場合があるため、事前に公式サイトを確認
周辺の観光スポット
ここでは、弥彦山に訪れたときに立ち寄りたい観光スポットについてご紹介します。
パノラマタワー

弥彦山スカイラインの駐車場から隣接して建つ、回転昇降展望塔。
展望室が回転するユニークなタワーからは、日本海・越後平野の眺めを一望できます。
「山頂まではちょっとしんどい……」と思う人は、手軽に絶景が楽しめるこちらがおすすめ。
▶︎ パノラマタワーの料金・運行情報(弥彦山ロープウェイ公式)
さくらの湯

源泉掛け流しの大露天風呂が好評の天然温泉。
弥彦神社から、車で10分ほどの距離にあります。
岩盤浴やエステのサービスも充実しているので、リラックスや健康促進など目的に合わせて利用できます。
料金にタオル・バスタオルが含まれているのも、嬉しいところですね。
▶︎ さくらの湯(公式サイト)
釜めし弥彦

「せっかく弥彦に来たんだから、美味しいものが食べたい!」
そんなときに立ち寄りたいのが、釜めし弥彦。
20種類以上ある釜飯は、地元の食材やこだわりのダシを使って炊かれています。
「神社参拝の後に楽しみにしている」など、いつもお客さんが絶えない人気店です。
弥彦神社から車で5分のところにあります。
まとめ

弥彦山は眺望が素晴らしく、山頂から日本海や佐渡島、越後平野を一望できます。
ロープウェイやスカイラインを利用すれば、手軽に絶景を楽しむことができるでしょう。
整備された登山道は歩きやすく、看板や目印もあちこちにあるため、子ども連れでも迷う心配はありません。
初めての登山には、おすすめの山といえます。
四季によって変化する山野草や樹木、自然景観も楽しみながら、山のパワーを感じてみてくださいね。
Wrote this articleこの記事を書いた人
松崎 清央
自然体験教育者/イベントプランナー。【経歴】4年間市役所職員として、子どもの自然体験活動の企画・運営など青少年教育事業を担当。退職後はアウトドア専門学校に入学し、登山やキャンプなどの知識技術・安全管理・自然知識を学ぶ。その後、独学でWEBライティング技術を習得。ブログ月間1万5千PV達成。現在フリーランス。