私は一度社会人を辞めて、アウトドア専門学校に入学して学生となった過去があります。
アウトドア専門学校の授業はフィールドワークも多く、奇想天外な内容もちょこちょこありました。
今回はその中でも体力面で「大変だったなぁ」と思う授業についてご紹介します。
これはあくまで私が在学中の話で、今は授業内容が変わっている可能性もあるので、「そんな授業もあるんだな」程度に読んでみてくださいね。
トレイルランニングレース出場50km
トレイルランニングとは、山の中を走る活動です。
コースには林道や登山道、砂利道などがあり、不安定な路面も走るので、舗装路のランニングよりもさらに体力を使うとされています。
他ではあまり考えられませんが、アウトドア専門学校では、トレイルランニングレースに出場して走るという授業がありました。
コースは、
- ロングコース50km
- ショートコース16km
から選べたのですが、私は「やってやろうじゃない」との気持ちから50kmにしました。
なので「みんな50km走れ」といった、強制的なものではありません。
私の場合は専門学校在学中、週2回は8kmほど走っていましたので、「頑張ればイケるかな」と思っていました。
でも、50km走るのは初めてだったので、レース直前1ヶ月くらいの時期には、北海道のキャンプ場を2週間ほど転々としながら近くの山に登り、体力強化を図っていましたね。
トレイルランニングレース出場は、確かに体力的にキツかったのですが、走り切ったときの達成感や爽快感は、これまで感じたことのないものでした。
「最後まで走り切った」
「やりきった」
このとき感じた気持ちは、今でも何かしらの自信につながっていると思います。
レースは順位よりも自分との戦いだったので、正直、順位はあまり意識していませんでした(結果は150位)。
大変ではあったけれど、今でもいい思い出になっている授業です。
斑尾高原トレイルランニングレース 2014(一般クラス50km男子)
連続6日間!釣り&リバーカヤックのW実習
3泊4日の釣り実習と2泊3日のリバーカヤック実習が連続となったときは、かなりきつかった……。
特にリバーカヤックは、写真(フリー素材ですが)のような状況もあるので、結構命懸けです。
「これはありえない」
「詰め込みすぎでしょ」
と思いましたよね。
これらの実習はそれぞれ別の週にあればそれほど大変ということでもないのですが、休みなしの連続実習になったことで、しんどさが増しましたね。
実習内容について説明すると、釣り実習は前半2日間くらいが釣り堀での釣り、後半2日間はテント泊込みでの海釣りでした。
こちらは釣った魚を調理する時間もあったので、体を休ませながら、楽しく乗り切れた感じです。
でもヤバかったのは、やっぱりリバーカヤック。
釣り実習で地味に体力が削られた状態で、川に出て3日間ほどカヤックを漕ぐワケですから、まさに体力勝負でした。
リバーカヤックは下手すると命に関わることもあるので、緊張感も相まって、体力の消耗は激しかったですね。
実習中は友人と一緒に、いかに釣り実習で体力温存してカヤックに挑むかを考えていました。
ほぼ1週間!夏の教育キャンプ運営
もしかしたら今は違うかもしれませんが、当時のアウトドア専門学校の野外教育学科2年生と3年生は、夏に2つの教育キャンプの企画・運営をすることになっていました。
実際に子どもを募集して、自分たちでプログラムを考え、実施するので、野外教育学科の2大イベントといえる授業でしたね。
参加人数は子ども40名に対して、スタッフが12名ほどです。
オールテント泊で、食事も子どもと一緒に全部作ります。
スケジュールは4泊5日のキャンプを先にやって、次に別の参加者を対象に3泊4日のキャンプを実施するものでした。
ただでさえ教育キャンプは、プログラムの進行や子どもの体調管理や様子に気を遣うため疲れるのに、これが中1日でほぼ休みがないのがキツかった……。
たった一日の休みは、ほぼ洗濯して終わりだったし。
あと団体道具はキャンプ場にそのまま置いてきているので、道具管理の関係から、一人だけ全く家に帰れないスタッフの子もいました(本当にお疲れさまと言いたい)。
これが仕事であれば働いた分だけお金をもらえますが、あくまで授業でお金が一切もらえないことも、市役所時代に野外活動の企画・運営をしていた私にはこたえました。
むしろ学費として、こちらがお金を払っているくらいですから。
薪割りやシャワークライミングの下見など事前準備も多くあったので、キャンプが開催される7月はみんな大変でしたね。
まとめ
今回は、アウトドア専門学校で大変だった授業【体力編】についてご紹介しました。
今は学科名も当時と変わっているので、授業内容も変更されているかもしれません。
そうはいっても一般的な学校では見られない、レアな授業が展開されていることは間違いないでしょう。
体力が必要な活動はアウトドアらしいといえば、まぁそうなんですけどね。
キツくもあり、今でも印象に残っている授業たちです。