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アウトドア学校出身者にも、虫が苦手な人はいる

アウトドア学校出身者にも、虫が苦手な人はいる

アウトドア学校出身者にも、虫が苦手な人はいる

私は市役所職員を辞めてから、3年間アウトドア専門学校に在籍していました。

アウトドア専門学校の卒業生と聞くと、「どんな虫でも平気」「虫に強い」というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

もちろん虫に慣れている人は多かったですし、中には「何でも来い!」みたいな人もいましたが、みんながみんなそうではないんですね。

今回はそんな、「アウトドア好きでも虫が苦手な人はいるよ」というお話です。

アウトドア派はみんな、虫に強い?

網に張り付くカマキリ

キャンプや登山など、何かアウトドア活動をしている人であれば、普通の人よりは虫に強いのではないかと思います。

アウトドアは自然の中での活動なので、バッタや蚊が飛んできたくらいで、あせっているわけにはいかないですからね。

時には、テントの中に小さい虫が入ってくることもあります。

でも、人には得意・不得意があるので、みんながみんな全ての虫に強いわけではないんですよ。

アウトドア学校にはクモが苦手な人もいた

野外活動での子どもとスタッフ

私がアウトドア専門学校に在籍している頃、後輩にクモが苦手な子がいました。

他の虫は大丈夫そうなのですが、なぜかクモだけは苦手みたいだったんですね。

ですが、キャンプや野遊び、ガイド練習などには楽しそうに参加していました。

「じゃあ、お前はどうなんだ?」と言われそうですが、かくいう私はヘビがあまり得意ではありません。

アウトドア専門学校生の中には、自らヘビを捕まえに行き、持ち帰ってきて焼いて食べる強者もいましたが、私にそんなことは無理でしたね。

わざわざ自分からヘビを捕まえようとは、全く思いません。

アウトドア学校の出身者といっても、そんなものです。

この地球には、虫や動物、菌類などの数多くの生き物が存在しています。

膨大な種類の生き物がいるわけですから、その全ての生き物に対して「好き」「平気」といえる人は圧倒的に少数派でしょう。

ですから、アウトドア好きだからといって、必ずしも全ての虫が平気とは限りません。

もう少し突っ込むと、「キャンプは好きだけれど、お風呂に入れないのがツラい」と思う人も中にはいます。

「自然の中にいると落ち着く」「癒される」といった気持ちはありながらも、「この虫は苦手」など、アウトドアのいずれかの部分に苦手意識を持っている人は、案外多いのではないかなと思います。

自然の全てが好きじゃなくても、アウトドア好きと言っていい

能登半島の海岸(石川県)

アウトドアに限ったことではありませんが、何かを「好き」というとき、その全てを好きでいないといけないのでしょうか?

私はそうは思いません。

たとえ苦手な虫がいたとしても、自然のどこかが好きであったり、楽しいと思えるアウトドア活動があったりするのであれば、それは「好き」といっていいのだと思います。

「この虫が苦手」「これは嫌い」という部分がアウトドアにあったとしても、森や海、川、公園などに出かけて、自然のどこかに魅力を感じるのであれば、それは自然好きといっていいのではないでしょうか?

好きの基準は人それぞれですし、他人にとやかく言われる筋合いはありません。

そもそもアウトドアは、広大な自然を相手にする活動なので、そこには生き物、植物・樹木、フィールド、天候などあらゆる要素が絡んできます。

加えて、ギア(道具)の取り扱い、トイレやシャワーなどの生活面も合わされば、誰だって「苦手」と思うことの1つや2つは出てくるでしょう。

自然やアウトドアの全ては好きになれなくても、「森の中を歩くと気持ちがいい」「外で食べるとご飯が美味しい」「公園を歩くのが好き」など、自然活動のどこかに好きな部分があるのであれば、「アウトドア好き」といっていいのだと思います。