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起業?就職?自然体験活動指導者として仕事するための具体的な方法

アウトドアに注目が集まる昨今、キャンプなどの仕事に就きたいと思う人が増えてきている気がします。

自然体験活動指導者もその一つでしょう。

自然体験活動指導者は別名「NEAL(ニール)」と呼ばれ、教育プログラムを考案し、自然体験活動の機会や場をつくる人のことです。

ただ、たとえNEAL資格を持っていなかったとしても野外活動の仕事はできるので、私はもっと広い意味で「アウトドア体験を提供する人」が自然体験活動指導者だと思っています。

そこで気になるのは、「自然体験活動指導者って仕事になるの?」ということですよね。

自分の好きなことが仕事になるなら、これほど嬉しいことはありません。

そこで今回は、自然体験活動指導者として仕事していくための具体的方法についてご紹介します。

アウトドア専門学校を卒業して自然体験教育者と活動する、私の経験を交えて解説しますよ。

自然体験活動指導者として仕事していく方法

子どもたち

自然体験活動指導者として仕事していく方法は、大きく起業と就職の2つです。

さらに起業は、フリーランス、会社・団体設立、公的施設の運営の3つに分類できます。

順番に説明していきますね。

フリーランス(個人事業主)

一つ目は、フリーランス(個人事業主)です。

個人で自然体験活動の企画・運営を行ったり、他の会社や団体と組んだりして仕事をします。

私はこのスタイルですが、正直かなり厳しい道だと感じています。

私は当初「自然体験活動指導者、一本でやっていこう」と思っていたのですが、なかなか継続的に仕事ができず、途中でWebライターを始めました。

ただ、アウトドア関係の知り合いの中には、フリーランスでやっていけている人もいるようです。

  • スキーのインストラクター
  • 企業や学校へのチームビルディングプログラム提供
  • 地域おこし協力隊

など、「何をやるか」「どこで活動するか」にもよりますね。

個人的にフリーランスでやっていくには、専門知識や技術だけでなく、人との繋がりがかなり大事になってくると感じました。

知人や地域の人から仕事をもらうこともあったので。

会社・団体設立

二つ目は、会社・団体の設立です。

おそらく起業の中で、最もイメージしやすいのではないでしょうか?

私の知人には株式会社で野外教育プログラムを実施している人もいますが、自然体験活動指導者で成功しやすいのは、NPOなどの非営利団体かもしれません。

ネットで調べても野外教育を提供する団体には、NPO法人や一般社団法人が多い印象があります。

野外教育・青少年教育は、市役所や学校などの公的機関と相性が良く、業務連携することもあるため、「利益を追求していない団体」の方が受け入れやすいのでしょう。

株式会社の場合は、アウトドア用品の販売を軸に、登山学校やキャンプイベントなどを提供するという方法もできます。

大手アウトドアブランドは、そんな感じのイメージですね。

ただこちらもフリーランス同様、知人や前職との繋がりが大事になるのかなと思います。

会社設立の場合は、ビジネスや経営の勉強も必要となるでしょう。

公的施設の運営

三つ目は、公的施設の運営です。

公的施設の運営とは、市や町にある施設の “指定管理者”になるということです。

自治体では「〇〇スポーツセンター」「〇〇キャンプ場」などの公的施設を民間企業に委託する、指定管理者制度というものがあります。

指定管理者になるには自治体の選定基準を満たし、承認されなければならないため、決してラクな道ではありません。

ただ個人的には、明確な活動場所が持てるうえ、収入も安定しやすいそうなので、指定管理者は選択肢の一つに入れるのがいいのかなと思います。

私の知り合いにも何人か、指定管理者(センター長)となっている人がいますね。

どことなくですが、自治体のバックアップがあるからか安定感があるように見えます。

指定管理者は任期期間が2〜3年と定められていますが、管理・経営状態が良好で、自治体から信頼が得られれば、再任用で継続も可能です。

就職

四つ目は、就職です。

収入の心配をすることなく安定して仕事したいなら、やはり就職ですね。

就職先としては、以下のようなところがあります。

  • 国立青少年〇〇の家
  • 自然学校
  • NPO法人
  • アウトドア事業を展開する会社

探してみると、自然体験活動指導者として活躍できる就職先は数多くあります。

経験上、給料はそれほど高くない印象ですが、それは働く先によるのかなと思います。

サラリーマンであればお金をもらいながら知識・技術を習得し、経験が積めるので、今後自分で自然体験活動指導者としてやっていきたい人にとっても多くの学びがあるはずです。

「起業なんてムリ」という方には、就職が最もおすすめですね。

趣味やボランティアではダメか?

砂に触れる子どもと大人

自然体験活動指導者の活動ですが、趣味やボランティアではダメでしょうか?

私はアウトドア専門学校時代からずっと、「野外教育の仕事で独立したい」と思っていました。

でも、今は「趣味でもいいかな」という気持ちが少しあります。

それはフリーランスになって、野外教育を仕事にすることの難しさを痛感したからです。

自分の好きなことは、仕事にできれば一番良いと思います。

ただそれが叶わず、趣味になってしまったとしても、「全くその活動ができないよりはずっと良い」のではないでしょうか?

私はWebライターをメインにして、自然体験活動指導者という仕事から遠かったことでそう感じました。

仕事にすると趣味とは違い、何でも好き勝手にできるわけではありません。

アウトドアや自然体験を仕事にしたいと考えている方は、「これを仕事にするべきか」について、ちょっと考えてみることをおすすめします。

趣味やボランティアでも、「自然に関わる活動が全くできないよりはマシかな」と今の私は思っています。

まとめ

たんぽぽの種が飛ぶ瞬間

自然体験活動指導者の活動には、キャンプや登山、自然観察、農業など幅広い分野が含まれます。

そのため仕事にできるかは、活動内容や場所、参加対象などにもよりますね。

自然体験活動指導者として仕事する方法には、大きく起業と就職の2つがあります。

起業なら指定管理者やNPO法人だと学校や自治体とも絡みやすく、比較的やりやすいのかもしれません。

お金の心配をしたくないのであれば、就職が一番ですね。

自然体験プログラムを実施する団体は全国各地にあるので、さまざまな情報を集めてみるといいでしょう。