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【簡単にわかる】登山レインウェアの選び方とおすすめ厳選5点 
この記事はだいたい 22 分前後で読めます。

登山で必要な道具は数多くありますが、その中でもレインウェアは重要なアイテムです。

でも、アウトドア初心者の場合、こんな悩みはないでしょうか?

  • どんなレインウェアを選んだらいいかわからない
  • ゴアテックスって何? ポンチョじゃだめ?
  • おすすめのレインウェアが知りたい

そこで今回は、登山レインウェアの選び方についてご紹介します。

初心者によくある疑問もわかりやすく解決していくので、ぜひ気軽に読んでみてくださいね。

登山用レインウェアの選び方【ポイント5つ】

モンベル レインウェア

登山用のレインウェアは、通学や通勤で使うようなレインコートとはまた違った機能性が求められます。

レインウェアを選ぶときは、以下のポイントに注目するといいでしょう。

レインウェア選びのポイント
  1. 上下セパレート
  2. 完全防水(耐水圧20,000mmが目安)
  3. 透湿性
  4. サイズは少し大きめ
  5. ベンチレーションの有無

順番に解説していきます。

(1) 上下セパレートを選ぶ

登山やトレッキングなどで着るレインウェアは、上下に分かれるタイプを選びましょう。

ジャケットだけだと足元がびしょ濡れになるので、レインパンツも必須です。

山での『濡れ』は体温低下につながり、命に関わることもあります。

アウトドア初心者であれば、最初は上下セットで売られているレインウェアがお手頃で良いでしょう。

(2) 完全防水(耐水圧は20,000mmが目安)

耐水圧とは、そのウェアが「どのくらいの水圧に耐えられるか」を示した数値です。

一般的に大雨を防ぐのに必要な耐水圧が10,000mm、嵐の場合は耐水圧20,000mmが必要とされます。

山では強風による影響や座ったときの圧力もあるため、耐水圧20,000mm以上のレインウェアだと安心でしょう。

(3) 透湿性は重要

透湿性とは、ウェア内の汗や湿気を外に逃す機能です。

透湿性がないレインウェアの場合、ウェア内に熱がこもるため、ムレて不快な思いをします。

また、山での「濡れ」は寒さや体調不良の原因となるので、リスクにもつながります。

透湿性の数値については高いほど快適といえますが、値段も高くなりやすいので、予算に合わせてモデルを選びましょう。

(4) サイズは少し大きめ選ぶ

レインウェアは、ぴったりよりも少し大きめのサイズを選びましょう。

「ジャストサイズじゃダメなの?」と思うかもしれませんが、レインウェアは着用時の動きやすさも大切です。

寒い日はレインウェアの中に厚手の長袖やフリースを着ることもあるので、重ね着しやすいように、多少ゆとりのあるサイズがいいでしょう。

(5) ベンチレーションがあると夏も快適

レインウェアを見て「妙に高い位置にポケットがついてる」「この脇の下のジッパーは何?」と思ったことがある人もいるでしょう。

それは、ベンチレーションというものです。

ベンチレーションとは衣服内の体温調節をするための機能で、開けると風通しが良くなり、外に熱を逃すことができます。

登山中は汗をかきやすく、衣服内に湿気や熱がこもるため、特に夏場はベンチレーションがあると山でも快適に過ごしやすくなりますよ。

初心者なら軽量性はそこそこで十分

低山や日帰りでのトレッキングなどを中心とする人なら、レインウェアの軽量性はあまり気にしなくてもいいでしょう。

荷物は軽量化できるにこしたことはありませんが、アウトドアブランドのレインウェアは2.5層はもちろん、3層構造でもかなり軽く作られています。

よりシビアな軽量化が求められる、縦走やアルパインクライミングなどの本格登山を予定していないのであれば、そこまでウェアの軽量性に神経質になる必要はないと思いますよ。

【上下セットあり】おすすめの登山用レインウェア

ここでは、初めて登山する人へもおすすめのレインウェアをご紹介します。

近年、アウトドアブランドの防水ウェアは上下別売りが多くなっていますが、初心者には価格もお手頃な上下セットがおすすめですね。

ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツ

【メンズ】ミズノ|ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツ
created by Rinker
【ウィメンズ】ミズノ|ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツ
created by Rinker

スポーツメーカー<ミズノ>が展開する高機能レインウェア。

独自の防水透湿素材『ベルグテックEX』を採用した3層構造で、汗によるベタつき感を抑え、ドライな着心地を保ちます。

耐水圧30,000mm、透湿性16,000g/m2の機能性は、入門モデルとしては十分ですね。

撥水性も高く、洗濯を100回してもまだ水を弾きます。

富士山や屋久島登山でも着用されている、コスパに優れた上下セットです。

AMERAKU(アメラク)

【ユニセックス】ノアム|AMERAKU
created by Rinker

防水のプロであるスキー用品専門店が作った、上下セットのレインウェア。

雨の日も快適に過ごせるよう耐水圧30,000mm、透湿性15,000g/m2と高い防水性を備えています。

ストレッチ仕様の生地は、アクティブな手足の動きに追従するのでストレスフリー。

防風・防水が徹底される、冬のアウトドア活動を熟知しているからこそ生まれたモデルです。

ティフォン ストレッチ ジャケット

【メンズ】MILLET|ティフォン ストレッチ ジャケット
created by Rinker
【ウィメンズ】MILLET|ティフォン ストレッチ ジャケット
created by Rinker

あらゆる天候に対応する、アウトドアブランド<ミレー>の高機能レインジャケット。

独自の3層防水透湿素材が、高い防水性と透湿性を発揮し、さらさらの着用感を保ちます。

左右にはベンチレーション機能を備えたポケットを配置して、行動中の暑さ調節をスムーズに。

パンツは別売りですが、本格登山からトレッキングまで幅広いシーンで活躍する一着です。

ティフォン ストレッチパンツ

【メンズ】MILLET|ティフォン ストレッチパンツ
created by Rinker
【ウィメンズ】MILLET|ティフォン ストレッチパンツ
created by Rinker

高い防水性と着心地を両立した、レインパンツ。

ストレッチ性のある生地に立体裁断を施して、軽快な足さばきできるようにしています。

裾のサイドジッパーが膝位置まで開くので、登山靴を履いたまま着脱できますよ。

ヘリーレインスーツ

【ユニセックス】HELLY HANSEN|ヘリーレインスーツ
created by Rinker

防水透湿素材『ヘリーテックプロフェッショナル』を採用したレインウェア。

3層構造の生地は、雨天などの過酷な環境にも対応し、撥水性にも優れています。

ややゆったりとしたシルエットは、動きやすさと重ね着のしやすさも考慮した設計。

価格もお手頃な上下セットは、これから登山を始める初心者にもおすすめです。

BREATH TECH RAIN SUITS

【メンズ】オンヨネ| BREATH TECH RAIN SUITS
created by Rinker
【ウィメンズ】オンヨネ| BREATH TECH RAIN SUITS
created by Rinker

3層構造のパンツ付きレインウェアです。

独自の防水透湿素材『ブレステック』は、耐水圧30,000mm、透湿性15,000g/m2。

腕が上がりやすい構造やポケット水抜け穴など、雨天での使用感に配慮されています。

豊富なカラーは自然の中でも視認性が高く、遭難防止に役立つでしょう。

日帰りやハイキングなどの軽い登山に。

【これってどうなの?】レインウェア選びのQ&A

ゴアテックス レインウェア

ここではレインウェア選びにありがちな、初心者の悩みについてお答えします。

ゴアテックスは何がいいの?

ゴアテックスとは、防水・透湿・防風性能に優れた高機能素材のことです。

今では各メーカーが独自の防水透湿素材を開発していますが、そんな中でも「ゴアテックスがいいよ」といわれる理由は、ゴアテックスには長い歴史と積み重ねた実績があり、世界的に信頼されているブランドだからです。

高い防水性と防風性、耐久性を備えた素材は、最高クラスの快適性を発揮するとして、過酷な自然環境に挑む世界中の登山家やガイドに支持されています。

メーカー独自の防水透湿素材ってどうなの?

ゴアテックス以外の防水透湿素材を使用したレインウェアもありだと思います。

メーカー独自の防水透湿素材としては、以下のようなものがあります。

メーカー独自の防水透湿素材
  • ザ・ノースフェイス:フューチャーライト
  • コロンビア:オムニテック
  • ミズノ:ベルグテックEX
  • ファイントラック:エバーブレス
  • モンベル:ドライテック

たとえば、ゴアテックスには通気性がないので、梅雨時期の低山など高温多湿となるシーンでは『フューチャーライト』のような、通気性を備えた防水透湿素材の方が快適に過ごせるでしょう。

『○層』『○レイヤー」』って何?

レインウェアの素材表記にある『レイヤー(層)』とは、『そのレインウェアに生地を何枚重ねているか』を意味します。

3層なら3枚、2層なら2枚といった具合です。

レインウェアの層の違いについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

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透湿性と通気性の違いは?

この2つは「どちらも同じ意味では?」と思うかもしれませんが、実は違います。

透湿性と通気性の違いは、風を通すかどうかです。

透湿性は風を通しませんが、通気性は風を通します。

通気性があるウェアは衣服内に風が入ってくるので、夏場や運動量が多いシーンでは、より涼しく感じるでしょう。

ポンチョはだめなの?

登山では、基本的にポンチョはNGです。

ポンチョは、手軽に着られて動きやすい点がメリットですが、下半身が雨で濡れてしまうというデメリットもあります。

そのため、風の強い環境だとポンチョはめくられ、足元がずぶ濡れになってしまいます。

風の影響が少ない道であれば、ポンチョでもいいかもしれませんが、体が濡れた状態で風に吹かれると体温がどんどん低下するので、レインウェアは上下セパレートの方が安心です。

レインウェア選びでの注意点3つ

(1)「安さ」だけで選ばない

レインウェアを選ぶときは、値段の安さだけで選ばないようにしましょう。

登山中は急に雨風が強くなっても、すぐに屋内へ避難できるとは限りません。

レインウェアの機能性が不十分だと低体温症などのリスクも高まるため、値段だけを見て購入しないようにしましょう。

(2) おしゃれより機能性を優先

レインウェアは、機能性が最優先です。

おしゃれ感を大事にしたいのはよくわかりますが、まずは「衣服内のムレを解消してくれるか」「動きやすいか」などの機能性を優先させましょう。

そのうえで自分好みのデザインを選ぶのが、失敗しないコツです。

(3) 一度、試着してみる

できればレインウェアは、一度お店で実物を見てみることをおすすめします。

耐水圧や透湿性など機能性の基準はクリアしていても、実際に着てみたとき「思ったより窮屈」「足が上げにくい」と感じる可能性もあるからです。

最初に選ぶ一着は『登山の楽しさ』にも影響してくるので、試着してみて違和感がないかどうかなどを確認しておくといいでしょう。

使用後は、洗濯も忘れずに

洗濯

レインウェアは、自宅でも洗濯ができます。

洗う頻度としては、使うたびに洗濯するのが理想です。

「そんなに洗濯して大丈夫?」と思うかもしれませんが、レインウェアは洗うことで撥水性が回復します。

自然乾燥だけだと、汚れやホコリがウェアの表面にたまっていき、だんだん水を弾かなくなっていきます。

使用後に洗濯をしてあげることで、レインウェアは長持ちするようになりますよ。

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まとめ

登山用レインウェアは、山で雨風から身を守るために欠かせないアイテムです。

必要な機能性はいろいろとありますが、特に衣服内のムレや湿気を逃す “ 透湿性 ” は意識しておくといいでしょう。

この機能がないと、たくさん汗をかく登山やトレッキングでは大変な思いをします。

アウトドアブランドのレインウェアなら、登山に必要な機能性はほぼ備わっているので、低山や日帰りハイク中心の初心者は、ご紹介したレインウェアから好みのデザインを選んでみるといいでしょう。

ぜひレインウェアを用意して、安全・快適な登山を楽しんでくださいね。

 

Wrote this articleこの記事を書いた人

松崎 清央

自然体験教育者/イベントプランナー。【経歴】4年間市役所職員として、子どもの自然体験活動の企画・運営など青少年教育事業を担当。退職後はアウトドア専門学校に入学し、登山やキャンプなどの知識技術・安全管理・自然知識を学ぶ。その後、独学でWEBライティング技術を習得。ブログ月間1万5千PV達成。現在フリーランス。

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