コロナの影響もあって、キャンプを中心にアウトドアに興味を持つ人が爆増しました。
私がアウトドア専門学校に通っているときには信じられないことですが、私はこのブームが一時的なものではなく、継続的なものだと予想しています。
アウトドア人口が増加するということは、それだけキャンプや登山などのアクティビティ、自然に魅力を感じる人が増えるということだからです。
そうなると
「好きなことが仕事になったらいいな」
「趣味でお金を稼げたら……」
とも思いますよね?
私は今、そんな流れを感じています。
【未来予想】今後、アウトドアを仕事にしたい人は増えていく
この記事を書いているのは2021年ですが、今後アウトドアを仕事にしたいと思う人は増えていくと思います。
少し前までキャンプや登山といった活動は、趣味や遊びの範疇でしかないものでした。
しかし、今はYouTubeやブログなど、個々が情報発信できる時代になったので、アウトドアでも仕事ができるようになってきています。
極め付きは、佐久間 亮介さん著の書籍『キャンプ職業案内』の発売です。
この本ではキャンプ関連の仕事をしている人を紹介していますが、こういった本が発売されるようになった背景には、明らかに昨今のアウトドアブームが関係しています。
アウトドアへの関心が高まれば当然、「キャンプを仕事にしたい」と思う人も出てきます。
コロナの影響で半ば強敵的に働き方改革が起こったことで、今後「自分の好きなことを仕事にしたい」という思いから、アウトドア業界に興味を持つ人が増えるのではないかと予想しています。
アウトドアで食べていけるのか?
「アウトドアを仕事にしたい」と思ったときに気になるのは、食べていけるかですよね?
書籍『キャンプ職業案内』には、キャンプ関連の仕事に就いている人が多数紹介されているので、「本当に仕事にできるんだな」と思ってもらえるでしょう。
しかしその反面、「こんなすごいこと自分にはできないよ」と思う人もいますよね?
少なくとも、私はそう感じました。
だって、こんな肩書きの人たちばっかりですよ?
- イベントプロデューサー
- YouTuber
- ブロガー
- イラストレーター
- キャンプ場経営
『キャンプ職業案内』を読んだことでモチベが上がればいいですが、「自分とは次元が違いすぎる……」と落ち込んでしまうのは、ちょっと違いますよね。
ただこの本で参考になるのは、キャンプを仕事にするためにはアウトドアの経験や知識だけでなく、プラスアルファの要素が必要ということです。
たとえば、
- 読まれる文章が書ける
- カメラに詳しい
- 情報発信力がある(SNSなど)
- 協力してくれるパートナーがいる
などです。
すでにこういったプラスアルファの技術や経験を持っている人は、「アウトドア × 〇〇」みたいな感じで掛け合わせることができないかを考えてみるといいでしょう。
一方で「強みや得意なこと何もないよ……」という人は、自分の興味のある分野から、少しずつでもスキルを身につけていくのがいいかと思います。
インスタ投稿など小さなことでも、何かをやっているとそこから変化が起きる可能性がありますからね。
『キャンプ職業案内』で紹介されているようなすごい肩書きを持っている人も、最初は上手くいかない日々がきっとあったと思います。
でも、それでも地道にコツコツやってきたからこそ、今の立場になれたのでしょう。
ベーシックインカムにも少し期待
あと期待できるのは、ベーシックインカムの導入ですかね。
日本の場合、財源確保の問題から導入が難しそうですが、月に5万円でも10万円でも支給されれば、自分がやりたい活動に時間も労力も注ぎやすくなります。
アウトドアを本業にするにしても副業にするにしても毎月一定のお金がもらえれば、金銭的な不安も減り、やりたい活動に集中しやすくなるはずです。
仮にブログやYouTube配信を始めて、すぐに収益化できないとしても、ベーシックインカムがあれば活動を継続しやすくなりますね。
IT技術が発展するほど、アウトドア需要は高まる
もしかしたらお気づきの人もいるかもしれませんが、今の時代「自分で体験したい」という欲求が強まってきています。
ダンボール工作やDIYでのモノづくり、リアル脱出ゲームに代表する直接体験とかですね。
おそらくこういった自らの体験に注目が集まっている理由には、生きている現実感の薄さや閉塞感が関係しているのでしょう。
現代の私たちの生活は、ITの進歩によってかなり便利になりました。
スマホやパソコン一台で何でもできるので、自宅にいても買い物ができますし、zoomを使えば同僚と会議もできます。
しかし、どこか現実感も薄れましたよね?
人と繋がってはいるんだけれど本当には繋がっていないような……、そんな感じです。
ネット社会は便利だと思いますが、やはり私たちは心のどこかで直接人に会ったり、お店で買い物をしたりする行為を望んでいるのだと思います。
加えて、SNSなどによる日常生活での閉塞感もあります。
これは、いつでもどこでも誰かと連絡が取れるようになったことの弊害ですね。
私もよくありますが、日中ずっとスマホが気になってしまい、精神的に疲れてしまう人も多くいるのではないでしょうか?
だからこそ私たちは気持ちをリフレッシュさせたり、本能的に生きている感覚がほしかったりして、自然の中に出かけたくなるのだと思います。
自分でテントを立てて料理をして、肌で風を感じながら、新鮮な空気を吸うたびに、本能が呼び覚まされていくのでしょう。
そして今後、IT技術が益々発展していくとパソコンやスマホを見る時間が増え、さらに人に会ったり、体を動かしたりする機会は少なくなるはずです。
それにコロナの影響で、在宅ワークが一般化したことも大きいですね。
そのためIT技術が進化する以上、この先10年、20年後もアウトドア需要は尽きることがなく、「自然の中で過ごしたい」と思う人は継続的にいるのではないかと思います。