林間学校や自然体験教室で登山する場合には、おそらく持ち物が指定されるので、そのとおりに準備すれば問題ありません。
でも、親子登山の場合は、自分たちで持ち物を準備しないといけませんよね?
登山経験がある方でも、自分の装備を準備するのと子どもの持ち物を準備するのとでは少し勝手が違うと感じるでしょう。
子どもと安全に登山するためには、今一度、必要な持ち物は確認しておきたいところです。
そこで今回は、子どもの登山に必要な持ち物についてご紹介します。
登山に必須。子どもの持ち物リスト
登山に必要な持ち物は、子どもも大人もほとんど同じです。
ただ、子どもにすべての荷物を持たせるか、親と分担するかは、子どもの体格や年齢にも影響します。
以下は、登山における子どもの主な持ち物です。
※子ども登山の服装について、下記の記事をご覧ください。
>> 【子ども登山の服装まとめ】初心者でもわかる簡単ガイド!
【登山における子どもの持ち物リスト】
- 帽子
- 手袋(軍手)
- ザック(小さい子なら遠足リュックでもいい)
- ザックカバー
- 行動食
- 水筒
- 防寒着(フリースなど保温着)
- レインウェア
- タオル
【その他】
- ウェットティッシュ
- 虫除けスプレー
- 日焼け止め
- サングラス
- ヘッドランプ
- ホイッスル
では、持ち物について、詳しく解説していきますね。
帽子
季節を問わず、帽子は必要です。
夏は熱中症がこわいので、帽子は被るようにしましょう。
春秋など寒い季節には、キャップで防寒対策をします。
手袋(軍手)
軍手は、木の枝や葉っぱの擦れから子どもの手を守ってくれます。
帽子もそうですが、暑い日は時々外して、風を通してあげるといいですね。
手袋は、岩場に手をついて登るときにも活躍します。
ザック
ザックは、子どもにやる気を起こさせます。
子どもに何にも持たせないよりも、少しでも荷物を背負わせることで「登山をするぞ」という気持ちが湧いてくるはずです。
ザックの容量は小学生であれば、15〜20Lが目安です。
体の小さい子なら、遠足リュックでも大丈夫ですよ。
あわせて読みたい >> 軽くて背負いやすい!登山キッズバッグの選び方とおすすめ10選
ザックカバー
雨による濡れを防ぐために、ザックカバーもあるといいですね。
事前に濡れを想定して、ザックの中身を大きなゴミ袋や防水スタッフバッグで覆っておくのもおすすめです。
行動食
行動食とは、登山中のおやつのことです。
子どもは大人よりもエネルギーの消耗が激しく、多くのカロリーを必要とします。
行動食としては、以下のようなものがあります。
- チョコ
- 飴
- ワッフル
- 菓子パン
- コンデンスミルク
行動食を選ぶときは、食べやすくて、できるだけ高カロリーなものを用意するのがコツです。
子どもが好きなお菓子だと、疲れたときも元気も取り戻してくれそうですね。
登山中にエネルギー切れを起こすと、動けなくなってしまう恐れもあるので、行動食はバクバク食べましょう!
水筒
カロリーと同じで、子どもは水分も大人以上に消費します。
私たちの体は夏はもちろん、冬も水分を失っているので、登山中はこまめに水分補給をしましょう。
同時に、ミネラルや塩分の補給も大切です。
水筒はペットボトルなど軽い素材だと、子どもも疲れにくくなりますよ。
防寒着(フリースなど保温着)
フリースやウィンドブレーカーなどの防寒着も忘れずに持ちましょう。
動いているときは暑くても、休憩すると汗が冷えて、寒さを感じやすくなります。
レインウェアをウィンドブレーカー代わりにしてもOKです。
あわせて読みたい >> 子どもの登山に!おすすめの防寒着と選ぶときの注意点
レインウェア
山登りでレインウェアは必須のアイテム。
上下に分かれたセットだと、風が強いときも足元まで雨を防げます。
歩くコースや天候に関係なく、レインウェアは用意しておきましょう。
あわせて読みたい >> 登山やハイキングに必須!子ども用レインウェアのおすすめと選び方
タオル
タオルも1〜2枚持っておくと、汗で濡れたときや雨に濡れたときも安心です。
あらかじめジップロックなどに入れて防水対策しておくと、ザックが濡れてもタオルは守れます。
その他
山の日差しは強いので、UVカットのサングラスを持たせるもいいですね。
ヘッドランプは、薄暗い中での行動だけでなく、万が一、迷子になった際に信号を送るアイテムとしても活躍します。
ホイッスルも同じく、緊急時に使う道具です。
アウトドア用のキッズリュックの中には、ホイッスルが搭載されたモデルもありますよ。
【保護者用】あると便利なグッズ
親子登山であれば、保護者の方が子どもよりも多くの荷物を背負うかと思います。
ここでは、安全管理や緊急時に備えて、「これは持っておきたい」と思うグッズをご紹介します。
【保護者用】あると便利なグッズ
- 携帯トイレ
- ビニール袋/ジップロック
- 救急セット(ポイズンリムーバー、絆創膏、虫刺され軟膏など)
- 水
- トイレットペーパー
- 着替え(インナー、下着類)
- レジャーシート
- 非常食
- エマージェンシーシート
携帯トイレは、子どもとの登山では必須といえます。
近くにトイレがない状況や体調不良も考えて、用意しておくと安心ですね。
以下のようなポンチョ付きのトイレだと、子どもも用を足しやすいはずです。
ビニール袋はどんぐりを入れたり、濡れた衣服を入れたりとさまざまな場面で役立ちます。ジップロックは防水性もあるので、私も登山のときには携帯しています。
救急セットは、絆創膏や虫刺され薬など、オリジナルの中身で準備するといいでしょう。
予備の水は飲み水としても、傷口を洗い流すときにも使えます。
入れ物としては、ぺちゃんこ水筒の“プラティパス”が便利なので、だいたい登山のときは携帯していますね。
トイレットペーパーは、紙がないときはもちろん、食器類を拭くときにも使えます。
Tシャツや下着などの着替えは、下山時にあるといいかなといった感じです。
レジャーシートは、地面が濡れているときに役立ちます。大きすぎると邪魔になるので、携帯しやすいサイズがおすすめです。
非常食やエマージェンシーシートは、遭難などに備えて念のため用意しておきましょう。エマージェンシーシートは一人用だけでなく、5個セットなどもありますよ。
ザックは子どもの背中を守ってくれる
登山やハイキングでは、子どもにザックを背負わせることをおすすめします。
ザックは、下り道で転んだときのクッションになります。
背中や後頭部を守ってくれるので、ザックがあるとないとでは大違いですね。
防寒着やタオルなど軽いものを入れておくだけでも、子どものケガのリスクは減らせるはずです。
登山の荷物は「軽く」が鉄則
子どもにザックを背負わせるときでも、荷物はなるべく軽くしてあげましょう。
小さい子であれば、自分が食べるお菓子やタオルくらいでいいかもしれません。
ただ、小学校高学年の子であれば、チャレンジの意味を込めて、登山の持ち物一式を背負わせてみるのもおすすめです。
親子登山であれば子どもの状況を見て、親がサポートすることもできますからね。
子どもの持ち物は軽さを意識しつつ、やる気やチャレンジ精神を引き出す工夫も施してあげるといいでしょう。
まとめ
登山には必須の持ち物があるため、全てを子どもに背負わせると、どうしても荷物が重くなります。
水筒やおやつ(行動食)、防寒着、レインウェアなど、どれも外せないものばかりです。
そのため親子登山でも学校行事でも、子どもの荷物は最小限に留めるように意識した方がいいでしょう。
余計な荷物を持たせないことも、安全管理のうちです。
親子登山であれば、途中で持ち物の受け渡しもできるので、小学校高学年であれば、あえて子どもに登山道具一式を持たせてみるのもありかもしれません。
子どもが最後まで楽しく登山やハイキングができるように、大人はいろいろと工夫していかないといけませんね。