寒い季節になってくると、アウトドアでも暖かい料理を選びたくなりますよね。
焼き芋は定番のメニューなので、キャンプや焚き火で「やってみたい」と思う人は多いもの。
紅葉や景色の良い中で、ホカホカの焼き芋をほおばる瞬間は、何とも贅沢な時間です。
でも、焚き火での焼き芋は火加減なども難しそうで、「おいしくできるかな……」と不安に思う人もいますよね?
そこで今回は、焚き火での焼き芋の作り方についてご紹介します。
新聞紙ありとなしで甘みが違うのかなど、食べ比べもしますよ!
焚き火での焼き芋で準備する道具
焼き芋での道具は、基本的に焚き火で使う道具があれば大丈夫です。
プラスアルファとして、以下のものを用意しましょう。
プラスアルファで準備するもの
・さつまいも
・トング
・竹串
・アルミホイル
・新聞紙(さつまいもを包む用)
※焚き火道具について知りたい方は、以下の記事の冒頭をご覧ください。
さつまいもは紅あずまを使用
焼き芋をするにあたって、さつまいもの種類に決まりはないので、ホクホク系やしっとり系など好みの品種を使ってもらってOKです。
今回私は、ホクホク系の「紅あずま」を使いました。
焼き芋は “熾火(おきび)” が鉄則!
甘くて美味しい焼き芋づくりは、水分と温度の適切な調節がカギです。
そのためには焚き火は、熾火にしておくことが鉄則。
熾火とは、炭が燃えて赤くなって、灰になりかけている状態です。
ゴウゴウと燃える火の中にさつまいもをポイっと入れてしまうと、火が強すぎて、美味しい焼き芋ができません。
甘くて美味しい焼き芋を作るには、熾火を使った低温調理でじっくり焼いて、適度に水分を抜いていくのがコツです。
甘みが違う!?新聞紙ありとなしでチャレンジ!
せっかくなので今回は、「アルミのみ」と「アルミ&新聞紙」の2種類の包み方で焼き芋をしました!
さつまいも3本のうち、2本はアルミのみにして、1本はアルミ&新聞紙で焼きます。
さつまいもを新聞紙で包むと水分が増して、ねっとり感のある焼き芋ができるとのことです。
焚き火での焼き芋の作り方
では早速、焼き芋を作っていきましょう!
(1) まずは熾火を作る
薪をひとしきり燃やし切って、熾火の状態を作ります。
※ 熾火のみの写真を撮り忘れました…。
(2) さつまいもをアルミホイル・新聞紙で包む
さつまいもは、焦げないように水でたっぷり濡らします。
その後は、くるっとアルミホイルで包みましょう。
アルミホイルは、何重も巻く必要はありませんが、穴が開いていたり、覆われていない箇所があると上手く焼けないので注意が必要です。
私はトングでさつまいもをつかんだ時、アルミが剥がれたので重ねて巻きました。
新聞紙も水で濡らして、さつまいも全体を覆うように巻いていきます。
アルミホイルも新聞紙の上から巻いたら、準備完了です。
(3) 熾火にさつまいもを置く
熾火にさつまいもを置いていきます。
あまり火力の強い場所に置かず、端の方に置くのがコツなので、火力の強い場所から少し離しました。
さつまいもの置き位置は、焚き火台のデザインによっても変わると思うので、熾火の温度を見ながら調節するといいですね。
少し遠火にして、遠赤外線を利用して焼いていきます。
(4) 火が全体に通るように転がしながら、40分ほど焼く
火がさつまいも全体に通るように、約15分間隔でひっくり返していきます。
できあがりまでは、だいたい40分くらいです。
風の強さによっても火の強弱が変わってくるので、焼き時間は様子を見て調節しましょう。
(5) できあがり
さつまいもの真ん中や端に竹串を刺して、柔らかい状態を確認できたら、できあがりです!
この出来立て、ホクホク感が素晴らしい!
まだ硬い部分があるときは、もう少し焼いていきましょう。
どっちが美味しい!?焼き芋を食べ比べてみた!
アルミのみ
まずは、アルミのみで包んだ焼き芋から実食。
アルミだけの方は、焼き芋らしいホクホク感のある仕上がり。
「これぞ焼き芋!」という感じで、甘みもしっかりありました。
「アルミのみ」は2本焼きましたが、実は写真の1本目は端の方がまだ硬くて、食べれらない部分がありました。
火力の問題もあると思いますが、「早く食べたい」気持ちから焼き時間を30分くらいにしてしまったことが原因かなと思います。
2本目はじっくり焼いたので、端まで柔らかくて美味しかったです。
アルミ&新聞紙
新聞紙で包んだ方は、割った瞬間からねっとり感が違いました!
水分たっぷりの蒸し焼きにしたことで、「アルミのみ」にはなかった、しっとり感が出ていますね。
味はもちろん、甘くて美味しい!
柔らかい食感がたまらなく、パクパク食べたくなります。
まとめ
今回は「アルミのみ」と「アルミ&新聞紙」の2パターンで焼き芋をしてみました。
焚き火で焼き芋といっても、作り方やさつまいもの品種によって味わいが違うので奥が深いですね。
「アルミのみ」は、焼き芋らしいしっかりとした食感と甘みを感じたい方におすすめで、「アルミ&新聞紙」は、柔らかくねっとり感のあるさつまいもが好きな方におすすめです。
新聞紙の代わりにキッチンペーパーを使うこともできるので、使いやすい方を選ぶといいですよ。