自然と暮らしを再発見するメディア「ころぽく」
青田南葉山(青田難波山)

青田南葉山(青田難波山)|登山ルートや駐車場情報を解説

  • 2019年11月21日
  • 2021年9月18日
  • 登山
青田南葉山(青田難波山)

妙高市にある青田南葉山は、初心者でもチャレンジしやすい山。

麓にはキャンプ場があるため、グリーンシーズンや紅葉時期には登山者からキャンパーまでが集まります。

そこで今回は、青田南葉山の登山ルートやアクセス情報についてご紹介します。

登山口となるキャンプ場からの眺めも良いので、自然を満喫できますよ!

地元の小・中学生はだいたい登る!青田南葉山

鮮やかな紅葉と青田南葉山

青田南葉山は、新潟県上越市に位置する標高949mの山です。

砂岩泥岩互層と貫入岩から形成された山は、長年の豪雪による侵食を受けて穏やかな山容をしています。

地元では単に「南葉山」と呼ばれることもありますが、本来の「南葉山」とは青田南葉山のほか、籠町南葉山や猪ノ山南葉山などを含めた山塊を意味します。

山頂は草木に覆われているため、展望はありません。

その代わりに登山道からは日本海や上越の街並み、田園風景など爽快な景色が広がります。

青田南葉山からは南側にある籠町南葉山へ縦走も可能なので、体力に余裕のある方はトライしてみるといいでしょう。

春夏は鮮やかな緑や花々が楽しめ、秋は紅葉の中でサクサクした落ち葉を踏みながら、気持ちよく登山ができます。

明神沢〜木落し坂コース(逆周回ルート)

南葉登山道案内図

青田南葉山山頂を目指す逆周回コースは、渡渉ポイントや山頂直下での急登があるため、完全な初心者向きというより登山に慣れてきた初心者向きのコースです。

一般的に木落し坂コースが「表コース」と呼ばれるのに対して、明神沢(みょうじんざわ)コースは「裏コース」と呼ばれるため、逆周回としています。

主流の登山ルートは、比較的歩きやすい木落し坂〜明神沢の周回コース、または木落し坂のピストンなので、初心者の方や子ども連れの方にはこちらのコースがおすすめです。

※ 難易度は、個人的な見解です。

【コースタイム】
登山日:2019年11月3日
所要時間:約3時間40分(日帰り。休憩含まず)
難易度:★★☆☆☆(初心者向けだが、多少体力が必要)

【登山ルート】
(登り)明神沢コース:2時間30分 南葉高原キャンプ場(40分)→筍平・水場(50分) →   明神峠(60分) → 青田南葉山山頂

(下り)木落し坂コース:1時間10分 青田南葉山山頂(25分)→ 7合目 見晴台(15分)→ 6合目 水場(30分)→ 南葉高原キャンプ場

〈登り〉明神沢コース

明神沢コースでは沢沿いを進むため、渡渉ポイントがいくつか存在します。

沢沿いは途中で道が狭くなる箇所もあり、山頂直下では急登も連続するため、時間のゆとりと多少の体力が必要です。

コース解説

登山コースへの入口と看板

南葉ロッジから第3キャンプ場方面へと進んでいくと、各コースの登山道入口があります。

今回は明神沢コースからスタートです。

スタート直後の登山道

道は整備されていてわかりやすくなっています。

標識やピンクテープが所々にあるので、目印にしながら進みましょう。

登山道入口から3分ほど歩いたところに、大まかなコース地図があります。

スタート直後の分岐

コース看板の先にある分岐は、左に進むと山頂へ向かいます。

ここが明神沢コースで一番迷ったところでした…。

明神沢コースの登山道

道は次第に狭くなっていくので、足元には注意が必要です。

コースは草木に囲まれていますが、空からの明かりがあるため鬱蒼としている感じはありませんでした。

明神沢の水場

しばらく進むと水場に到着。

周囲が笹で覆われていて、どこが水場なのかわからなかったので少し奥に進んでみましたが、それらしい場所は見つかりませんでした。

コースはここから先も標識を目印に進みましょう!

渡渉ポイント1

だんだんと水の音がよく聞こえるようになってきて、道が斜めになっている箇所や渡渉ポイントも出てきます。

少し道が崩れているところもあるので、歩きにくいと感じるかもしれません。

登山道から時々見える紅葉や街並みが心を癒してくれますよ。

ブナ林

平坦な道のブナ林に出て、ちょっと一息。

木々の隙間から差し込む光で森が明るくなり、気持ちのいい散策が楽しめます。

渡渉ポイント2

ブナ林を抜けると渡渉ポイントが増えてきます。

また、このあたりで一時スマホが圏外になり、オンラインの登山アプリが使えなくなりました。

10分ほど歩くとまた電波は入りましたが、念のため事前に地図をダウンロードしておくか、オフライン機能を使うなどして対策しておくといいでしょう。

明神沢コースのロープ場

渡渉ポイントを過ぎると、いよいよ急登が始まります。

登りがきつい箇所にはロープもついているので、少しだけ頼りにして登りましょう。

持ち物として軍手があると便利ですね。

コースには目印もあって、道もわかりやすいため不安感は少ないと思います。

明神峠

きつい急登の連続を登り切ると明神峠に到着。

スペースは広くありませんが、水分補給など一休みにちょうどいいですね。

ここから山頂へは登ってきた箇所を左側へ、「湯ったり村コース(桑取方面)」へは右側に行きます。

看板があるので参考にするといいですよ。

登山道からの景色

明神峠からは一気に標高を上げるので、急な登りが続きます。

途中、展望が開けている場所もあって、紅葉の彩り豊かな景色も見られました。

山頂とほこら

山頂直下の急登を終えると、無事山頂に到着。

中央に南葉神社の小さなほこらがあります。

写真の奥にあるのが籠町南葉山へのルートで、休憩中、籠町南葉山側から縦走(?)してきた方とも会いました。

山頂の様子

山頂は草木で覆われているため展望こそありませんが、ランチ食べるには最適ですね。

他の登山者の方もここで休憩している人がほとんどでした。

少し休んだ後は、木落し坂コースを下っていきます。

〈下り〉木落し坂コース

木落し坂コースは道幅も広く、目立った危険箇所もない初心者にもおすすめのコース。

ただし、4合目に急坂(登りの場合は急登)が存在するので、ある程度の体力は必要です。

コース解説

山頂から木落し坂コースへ

まずは山頂にある看板に沿って、木落し坂コースへと進みます。

山頂直下の登山道

山頂からの道は広くなだらかで、危険箇所もないので歩きやすくなっています。

色鮮やかな紅葉や落ち葉の感触を楽しみながら、気持ちのいい山歩きができますよ。

ヤマウルシ

登山道の脇にはヤマウルシが結構ありました。

ウルシは秋になると鮮やかに紅葉しますが、樹液に触れるとかぶれることがあるので、特に肌が弱い方は触らないように気をつけてください。

7合目の看板

7合目の登山道からは、見晴台に行くことができます。

私は今回行きませんでしたが、晴れた日は刈羽黒姫山や苗場山などの山々が望めます。

7合目から6合目の登山道

7合目からは少し下りも急になり、道に起伏も出てきました 。

木落し坂コースは初心者向きではありますが、動きやすい服装や靴などしっかりとした装備が必要です。

6合目の水場

6合目には水場があります。

明神沢の水場はどこで水が汲めるのかよくわかりませんでしたが、ここには「6合目看板」の近くにちゃんと水が流れていました。

四合目の看板

木落し坂コースの核心部は、4合目の急坂といえるかもしれません。

一気に下っていくので、それなりの体力を使います。

登山道の様子

急坂を終えると平坦な道になりますが、コケの付いた石が滑りやすいので注意しましょう。

木落し坂コース入口の看板

4合目からの整備された道を進んで、丸太橋を渡るとゴールはすぐそこ。

右側に第4キャンプ場の建物を見ながら歩いていくと、木落し坂コース入口の看板が見えてきます。

そこからは右に曲がり、舗装路を登っていくとスタート地点へと戻ります。

南葉ロッジ/南葉高原キャンプ場情報

南葉ロッジと南葉高原キャンプ場の様子

青田南葉山の登山では、南葉ロッジ(南葉高原キャンプ場)が拠点となります。

テント泊からバンガローまで利用できるため、県外からも人が集まるキャンプ場です。

特に連休や行楽シーズンなどは混雑するので、登山の際は少し気にしておくといいでしょう。

南葉ロッジと南葉高原キャンプ場の営業は無雪期のみで、冬季は閉鎖されています。

南葉ロッジ/南葉高原キャンプ場

南葉ロッジ

住所:新潟県上越市大字中ノ俣4966-194
営業期間:4月下旬~11月上旬(冬季閉鎖)
TEL:《利用期間中》南葉ロッジ:025-524-9046、《閉鎖期間中》くびき野森林組合:025-520-6200
その他:駐車場・トイレあり、食堂あり(南葉御膳、南葉特製ラーメン、おにぎり、コーヒーなど)

青田南葉山へのアクセス方法

県道362号線(南葉高原キャンプ場)への入口付近

上越ICからは国道18号線(上越バイパス)へと進みます。

交差点「乙吉」を曲がってすぐの交差点「乙吉北」から県道85号線へと進み、県道362号線へ。

県道362号線への入口は得法寺を右手にして、少し進んだ先の橋の手前にあり、「南葉高原キャンプ場」入口の看板も出ています。

そこから道路は一車線へとなっていきますが、山中には待機所が約100m間隔であるので車のすれ違いも可能です。

車の登りはじめは一気に高度を上げるため、急勾配の箇所があります。

南葉高原キャンプ場前の分岐

後谷ダムの分岐はそのまま直進し、キャンプ場手前にある分岐は急坂を登るとキャンプ場へ、下に行くと登山・山菜客専用の駐車場に到着します。

青田南葉山の駐車場情報

青田南葉山の登山専用駐車場

基本的に登山者は、キャンプ場から少し下ったところにある「登山・山菜客専用駐車場」を利用します。

南葉高原キャンプ場へは約300m歩くため、少し遠いですね。

キャンプ利用客の数によってはロッジ前に駐車させてもらえることもあるので、管理棟に事前に聞いてみるのもいいかもしれません。

駐車場:南葉ロッジ前に約15台、登山専用駐車場に約30台
※ 南葉ロッジ前の駐車場はキャンプ客が基本
駐車料金:無料